札幌市教委　通学路危険個所（３月末）　４５ヵ所で対策が必要　ドライバー側に要因多く

（札幌市 2023-04-19付）

　札幌市教委などがまとめた３月末時点での通学路の危険個所一覧によると、市内４５ヵ所で対策が必要なことが分かった。車の速度が速いなどドライバー側に要因があるものが多く見られた。道警などの関係機関と連携して、ハード、ソフト両面での対策を進める。

　市教委と市建設局、道警は、平成２７年に策定した通学路の安全確保に関する取組方針「交通安全プログラム」に基づき、毎年度各校から挙がった危険個所をまとめ、対策内容を決定している。

　３月にまとめた危険個所は、３３校の通学校区内の計４５ヵ所だった。内容別（重複を含む）では「車の速度が速い」が１４ヵ所と最も多かった。次いで「交通量が多い」が１３ヵ所など自動車の運転手側に要因がある場合が多く見られた。このほか「道幅が狭い」が１１ヵ所、「車の抜け道になっている」が６ヵ所、「横断歩道がない」が６ヵ所。

　特にハード面での対策が必要なものとして、中央区の市立大倉山小学校付近の５車線が交わる変形交差点について、車の通過と児童の横断が同時にならないよう歩行者分離式の信号機に変更する予定。

　北区の市立新川小学校近くにある、児童が利用するバス停が見通しの悪い交差点に位置するため、移設やバス専用の停車スペース「バスベイ」の設置を検討するとした。児童が安全にバスを待てる環境を整える。

　このほかソフト面での対策として、各校から児童への街頭指導や交通安全教室の充実、ＰＴＡや町内会と連携した見守りなどを挙げた。

(札幌市 2023-04-19付)