小学校の教科担任制が増加　外国語５割、理科６割　文科省　教育課程編成状況調査

（道・道教委 2023-04-24付）

教科等担任制の実施状況（クリックすると拡大表示されます）

　文部科学省は２０日、４年度公立小・中学校等における教育課程の編成・実施状況調査結果を公表した。小学校における教科担任制は各教科いずれも前回４年前と比べ増加。外国語は約３０ポイント上昇し約５割に、理科は１７ポイント上昇し６割を上回った。

　ウェブ回答システムによるオンライン調査で小・中学校２４７８校から回答を得た。学校や教育委員会の負担軽減を図るため、今回から、悉皆調査から抽出調査に変更している。

　小学校における教科担任制（４年度計画）の実施率は外国語が３０ポイント、理科が１７ポイント、体育が１２ポイント、算数は８ポイントそれぞれ上昇した。

　年間授業時数の３年度実績をみると、小学校の５学年の平均が１０５９・９単位時間、中学校の２学年が１０５８・５単位時間といずれも標準授業時数の１０１５単位時間を上回った。１０１５単位時間を上回った割合は小学校が８３・２％、中学校が８１・９％。

　個に応じた指導を実施している学校は小学校が８４・９％、中学校が７７・３％となり、内容は補充的な学習が９割、発展的な学習が４割、生徒の興味・関心に応じた学習が４、５割。

　少人数指導は小学校が３９・３％、中学校が４７・１％で実施しており、うち複数の教師によるチーム・ティーチング（ＴＴ）指導は小学校が６８・６％、中学校が７７・７％と高い。

　２学期制を実施する学校の割合はやや上昇。小学校は２・７ポイント上昇し２２・３％、中学校は１・８ポイント上昇し２０・４％となった。

　障がいのある児童生徒とない児童生徒の交流・協働学習の実施率は小学校が８２・４％、中学校が７９・８％といずれもやや上昇。

　土曜授業の実施率は小学校１１・３％、中学校１１・９％となり、いずれも前回４年前と比べ半減した。

(道・道教委 2023-04-24付)