札幌市立高・特校長会 4年度事業報告研究紀要から 第3回(札幌市 2023-05-10付)
国際教育推進委員会①
本年度は感染対策を講じながら、可能な範囲での活動再開を見越した再スタートの年と位置付けた。しかし、結論を先に書けば、準備に着手しながらも市内の感染拡大で中止を余儀なくされた。
とはいえ、本年度で3年目になる感染対応で、2回の委員会を開催でき、次年度以降に向けての指針について対話できた意義は「大きな一歩前進」であった。
▼第1回推進委員会記録より
〈委員長から〉
▽参加者は平成15年に何をしていたか?
この年に市立高校改革が始まった。
▽市立高校では一人ひとりの個性に応じた教育、学校の存在に意味があり魅力のある学びを保障することとして、それぞれの学校で特色を出そうとした
▽国際教育はその当時の共通施策から継続している
▽29年度からは現在の市立高校改革が始動、社会が変化すれば学校に求められるものも当然変化する
▽国際教育推進委員会も長く継続していることから、これまで積み重ねてきた成果がある。その上で、つぎに取り組むことが何かを検討する時期にきている
▽「市立高校だからできること」は市民の願いであり、市が資金を投入してでも存続させていこうという市の思いを踏まえ、私たちは腰を落ち着けて取組を進めることができる
▽市立高校は札幌市に存在する高校の一部ではあるが、改革にチャレンジすることで、それらが道立高校や私立高校に拡散し、結果として、市内の高校に学ぶ全ての高校生市民に最良の教育を提供できる可能性があるとの思いを大切にしたい
〈ワークショップ共有事項〉
①札幌旭丘高校
▽アトランタ姉妹校交流、イギリス語学研修が中止となってビデオレターやオンライン研修にとどまった
②札幌開成中等教育学校
▽カナダIB校交流、韓国姉妹都市交流、SSHタイ・ドイツ研修など軒並み中止
〈①②から〉
▽感染症下でどう乗り切っているか各校の情報やノウハウを共有したい
▽サークル・ザ・ワールド(CTW)について様々なバックグラウンドを持つ生徒のワークショップはどうか。英語圏以外の文化体験できるワークショップは今後も必要。ポートランド参加者の発表共有の継続
③札幌清田高校
▽常駐ALTが感染の影響で昨年夏から欠員
▽オーストラリア(語学研修)、カンボジア(ボランティア研修)、韓国(高校交流)が中止
▽海外見学旅行(シンガポール・マレーシア)は現在準備中
※札幌清田高は、この時点で渡航自体は可能だったので準備を進めたが、現地での研修の充実や満足な感染対応が困難と判断し後に断念した
④札幌藻岩高校
▽ALTをベースとした授業づくりをしている
▽短期留学生を受け入れた授業や行事の交流を実施
〈③④から〉
▽札幌在住の外国人を招聘した探究活動の実施
⑤札幌新川高校
▽6月からAFS留学生受け入れ
▽海外研修再開に向けて検討中
⑥札幌平岸高校
▽海外研修は実施できず、感染症下で生徒の目が外に向きづらい
▽今春卒業した生徒で台湾大学へ進学した例がある
〈⑤⑥から〉
▽市立高校同士の交流、生徒が外へ目を向けるきっかけづくりをしたい。
▽オンライン交流体制の充実を図る
▽CTWについて
ALTのバックグラウンドを生かす取組。例年どおりでなくても、やること・やれることを考える
⑦札幌啓北商業高校
▽選択授業「異文化理解」の実践
⑧札幌大通高校
▽あらゆる取組が感染症で停止
〈⑦⑧から〉
▽リモート開催やオンライン開催の検討
▽教育改革推進計画をもとにした活動
▽費用対効果(検証と声)を考える
〈事務局での検討〉
①アンケート実施時期の延期
▽5月中・下旬は高体連地区大会で生徒が不在、6月上旬は定期考査で生徒の気が向かない
▽各学校でやりやすいやり方を任せる
▽事務局提案、グーグルフォームで回答する形態とし、集約は事務局で行う。回答は教員でも生徒でも何人でも構わない
②サークル・ザ・ワールドの日程再考
▽恐らく参加希望者が受検するであろう英検2次と日程が重複する
▽当初原案の秋実施から12月10日への延期を事務局で検討したが、既に「GTEC」との重複が指摘、日程に関しては継続して検討する
(札幌市 2023-05-10付)
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