札幌市立高・特校長会 4年度事業報告研究紀要から 第4回(札幌市 2023-05-11付)
国際教育
推進委員会②
▼第2回推進委員会記録より
〈ポートランド派遣に関するアンケート〉
▽回答数は451人
▽事務局に直接寄せられた意見
Q 次年度実施できるかどうか確約がない中では回答できない。そもそもここで回答すれば「ぜひやってほしい」という要望に見なされるのは本意ではない
A 確約がないのはそのとおり、このアンケートは「もしあるとすれば」という仮定での実施
Q 感染症の今後の対応が分からない中で良いも悪いも判断できない。国際交流の希望があっても感染症の心配や不安がある中では話を進めたくない
A あくまでも感染症の不安がない状態が確認できなければ実施可能の判断はできないし、希望があるからといって無理に進めることはしない
▽アンケートの分析
・機会があれば参加したい(させたい)という声は半数ほど、意識として参加のハードルが高くなっていると思われる
・ホームステイ受け入れについて消極的、感染症の影響が大きく現状で希望は僅少
・オンラインでの交流であれば参加したいとの積極的な思いが見られる
〈グラント高校側の意見〉
▽ポートランド市「親の会」と国際プラザのスタッフが各校を訪問し懇談を実施した
▽グラント高校の訪日への「熱量」はかなり高く、率直には感染に対する感覚についてはアメリカと日本との間にかなり隔たりがある
〈ポートランド派遣に関するアンケート、グラント高校側の意見を踏まえて〉
▽日本国内の感染への対応が一定水準以上求められている以上、現時点で令和元年以前の対応に戻すことは考えられない
▽グラント高校が訪日し、例えば「JAPANツアー」を企画する中の一環で交流を行うことは可能だが、日本から派遣ができない。つまり交換留学が成立しないことも考慮すれば、ホームステイの受け入れは現状では困難
・オンライン交流など、「できること」から少しずつ実施する
〈CTWについて〉
▽4年12月17日実施
▽現状(8月上旬時点)で求められる感染症対策を徹底した上で、実施可能な範囲での教育活動を模索し検討する
本年度は、これまで止まっていた活動を「再スタート」することを課題として位置付ける。ただし元年度以前の実施形態の回復を前提とはしない。現状で無理なくできる範囲の取組かつ、その中で最良と考えるコンテンツの再構築を行う。
・以上の前提から、従前の1日日程とは考えずに、半日日程として、準備や後片付けも含めて最大4時間に収まる活動を検討する
・前述の検討から、グラント高校とのオンライン交流をプログラムに組み込むこともアイデアの一つである。時差の都合から、午後日程ではなく、午前日程としたい
※Cf〓日本時間の午前10時はポートランドの前日午後6時
▽当日日程
・午前8時〓推進委員大通高校集合、会場準備
・午前8時30分~8時50分〓生徒大通高校集合
・午前8時50分~9時〓オリエンテーション
・午前9時~9時30分〓プログラム1
・午前9時30分~10時〓プログラム2
・午前10時~10時45分〓プログラム3、グラント高校とオンライン交流
・午前10時45分~11時15分〓プログラム4
・午前11時15分~11時30分〓ラップアップ
・午前11時30分~正午〓後片付け、解散
▽プログラム1・2・4の内容を考える(ALTによる創造的アイデア)
▽同一内容を3回続けて、生徒が各所を回る、等の動きを想定
▽高額ではないが予算措置があるので講師を招いたレクチャーも可能
▽原則として「感染症対策を徹底して実施可能な範囲での取組」を行うこととするが、万一実施できない状況となった場合は、中止とし延期はしない
▼その後
▽CTWは中止
11月から12月にかけての市内感染状況の想定以上の悪化に伴い、CTWの4年度の実施は中止と判断した。しかし4年度の着手が次年度以降の実践に生きることを確信する。
▽グラント高校交流について
・可能な範囲で、できることから進めていこうと現在(5年1月)も関係機関との相談を継続中
・5年3月19日オンライン交流
国際プラザ主催で市立高校の生徒とグラント高校の生徒とのオンライン交流を開催
・5年6月中旬から7月中旬グラント高校生来札
内容は感染症以前と同様のイメージで、市立高校で学校祭を含めた高校生活を体験することを想定。以前より確認しているとおり、ホームステイはなし(グラント高校生はユースホステル滞在予定)。今後、各学校がどのくらい対応・受け入れ可能かを確認して、グラント高校生の割振りを行う予定。ポートランド市の「親の会」としては「バディ制」を導入し、担当してくれる生徒が1人に1人ずついてほしいとの希望。
・5年度の市立高校からポートランド市への生徒派遣の予定はなし
(札幌市 2023-05-11付)
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