札幌市教委　教職員相談室利用状況　４年度　８０件増２５３件　仕事・人間関係最多１００件に

（札幌市 2023-05-12付）

札幌市教職員相談室の利用状況（クリックすると拡大表示されます）

　札幌市教委は、４年度教職員相談室の利用状況をまとめた。相談件数は、前年度比８０件増の２５３件。相談内容は、仕事に関するものが２５８件と最も多く寄せられた。うち「人間関係」に関する内容が最多の１００件で、前年度より３４件増加した。

　市教委は、教職員の日常生活や職場内の悩みについて話し合い、問題解決に協力するための教職員相談室を昭和５０年８月から設置している。

　２年１０月からは、教職経験者と看護師が月曜日から金曜日まで常駐し相談を受け付けている。

　４年度の相談人数（実人数）は２１人増の９４人で、内訳は男性３１人、女性６１人、性別不明２人。相談者は本人が８０人、管理職が８人などとなっている。

　相談件数は８０件増の２５３件。相談内訳（重複を含む）は「仕事」が１０３件増の２５８件、「健康」が６０件増の１４７件、「生活全般」が１０件増の２３件、「ハラスメント」が３件減の３６件、その他が１２４件となった。

　相談内訳の詳細をみると、仕事に関する相談では「人間関係」が最多の１００件で、前年度と比べ３４件増加した。生活全般では「家庭」に関する相談が最多の１５件だった。

　文部科学省が実施した３年度公立学校教職員の人事行政状況調査結果によると、教育職員の精神疾患による病気休職者数が過去最多の５８９７人となった。全国的な傾向と同様、市内でも教職員のメンタルヘルス対策が急務となっていることから、市教委は相談室の積極的な活用を呼びかけている。

　相談希望者は、電話０１１（２７１）１１８５、札幌市中央区北２条西２丁目ＳＴＶ北２条ビル３階まで。平日午前１０時１５分から午後４時４５分まで受け付けている。

(札幌市 2023-05-12付)