札幌市教委　研修履歴活用の受講奨励　ガイドライン等を作成　様式に記録する内容等示す

（札幌市 2023-05-15付）

　札幌市教委は、研修履歴を活用した対話に基づく受講奨励に係るガイドライン、Ｑ＆Ａを作成し、各園・校長宛てに通知した。研修履歴シートに記録する内容・範囲、受講奨励の時期・内容などを示している。併せて周知資料を作成しており、教職員への周知とともに、教職員の資質向上に向けた受講奨励を呼びかけている。

　教員免許更新制の発展的解消に伴い、研修履歴の作成と履歴を活用した対話に基づく受講奨励を行う新たな仕組みが整備された。

　市教委は、本年度からの制度開始に合わせ、受講した研修等を記録する研修履歴シートをエクセル形式で作成し、４月下旬に通知した。

　円滑な実施に向けてガイドライン、Ｑ＆Ａも作成し、制度の目的および基本的な考え方のほか、研修履歴に記録する内容・範囲、受講奨励の時期・内容などをまとめた。

　研修履歴に記録する内容は、教員育成指標において重点とする観点および関連する資質・能力、受講年度および研修名。

　シートは、職務研修と自主研修を記録する欄を設けており、既存の研修はプルダウン選択、その他の研修は直接入力で記録することができる。

　職務研修の範囲には①市教委等が実施する研修等②大学院修学休業によって履修した大学院の課程等③任命権者が開設した免許法認定講習および認定通信教育による単位の修得④学校現場で日常的な学びとして行われる校内研修・研究等―の４点を位置付けている。

　札幌市教育研究推進事業（札教研事業）や教科別研究協議会における参加状況、講師等（研究発表、授業者、運営等）の実績も記録範囲に含めている。

　研修履歴をもとに期首・期末面談を活用して受講奨励を行い、各教員の資質向上につなげていく。

　今後は、文部科学省が整備を進めている研修受講履歴記録システム等に移行する見込み。

(札幌市 2023-05-15付)