札幌市教委　６年度の小学校教科書　８月上旬１１教科採択へ　２４日審議会総会で調査諮問

（札幌市 2023-05-17付）

　札幌市教委は、１５日に開いた第６回教育委員会会議で、６年度から使用する小学校の教科書の内容について、市教科用図書選定審議会に調査を諮問することを決めた。２４日に開く同審議会総会において諮問し、８月上旬ごろに１１教科の教科書を採択する。

　市立学校で使用する教科書は、採択権者である市教委が、付属機関の同審議会に内容調査を諮問した上で決定している。小・中学校用は原則４年ごと、高校と特別支援教育用は毎年度採択替えする。

　小学校は、本年度が採択替えの年に当たる。諮問内容をみると、１１教科共通の調査項目を「自ら学ぶ喜びを実感できる学習活動の推進」と設定。国語では「他者との関わりの中で自分の考えを広げることが可能な内容であるか」、算数では「自ら課題を持ち、他者と協働しながら論理的に思考する力を育むことができる構成か」などを具体的な調査内容として提示した。

　デジタル教科書が本格導入される英語については、基本的に紙の教科書を調査対象とする方針を示した。

　中学校は２年度に採択されたことから、現在使用しているものと同様のものを引き続き使用する。高校と特別支援教育用は例年どおり採択替えを行う。

　２４日に開く同審議会総会において諮問し、８月末ごろまでに採択する予定。

(札幌市 2023-05-17付)