経済再生など課題対応　秋元札幌市長　肉付予算査定

（札幌市 2023-05-15付）

　札幌市の秋元克広市長は、市長選後の５年度肉付予算に対する査定を１１、１２日の２日間で行った。秋元市長は「まちづくり戦略ビジョンの推進やコロナ後の経済再生など喫緊の課題にしっかり対応していく」と強調した。６月に開会する第２回定例市議会に、補正予算案として提案する予定。

　市の本年度当初予算は、４月の市長選を控えた骨格予算で、一般会計が前年度当初比２・６％増の１兆１９２２億円。このうち教育費には、学校施設改築費などの増額によって２４・９％増の５３４億２４００万円を計上していた。編成時に留保財源として確保した３０億円を充て、補正予算を編成する。

　市は予算編成方針について、市政運営の指針「第２次まちづくり戦略ビジョン」（５～１３年度）で掲げた基本目標を具体化させる事業を積極的に行う方針。秋元市長は「人口減少の局面にある札幌市だが、つぎの１００年に向けたふさわしい予算となれば」と述べた。

　１１日は子ども未来局やスポーツ局、市民文化局など、１２日は教育委員会を対象に査定した。

(札幌市 2023-05-15付)