札幌市立高・特校長会4年度事業報告 研究紀要から 第16回
(札幌市 2023-05-30付)

教科別研究協②

【4年度の実施に向けての動きについて】

▼4月6日「事務局会議(担当校長、担当副校長・教頭、市教委指導主事)」

 本年度の実施に当たり、本研究協議会の目的、全体テーマ、研修の構成など、実施に向けた具体的な内容を、これまでに実施してきた反省を踏まえて検討した。

 特に、前年度実施した情報伝達のユーチューブによる解説動画配信は、各自のタイミングで視聴し、各校での取組や課題を検討できたという評価を踏まえ、本年度も同様の対応とし、各教科を担当する指導主事、副校長・教頭へ作成を依頼することや、授業研究については観点別学習状況の評価の対象となる1学年の授業の録画・配信を行うことなどの方法を検討した。

▼4月20日「第1回副校長・教頭会」

 本年度の会場校、各教科部会の担当副校長・教頭について確認。

▼5月23日「第2回副校長・教頭会」

 第1回教科部会(幹事会)に向けて、幹事会での協議内容の確認。

〈本年度の教科別研究協議会の実施方法について〉

▽本年度は「動画配信(情報伝達・授業動画)+集合研修」で構成する。ねらいは、本年度入学生対象の観点別学習評価導入から半年の実践状況(各校・各教科での運用、毎時の授業における評価手順等)から得られた課題点等を踏まえての授業の検討

▽動画配信による研修=情報伝達および研究授業

 文部科学省主催の指導主事等連絡協議会の伝達内容について、派遣された管理職・指導主事が解説動画を制作し配信する前年度と同様のスタイルで実施したい。担当には、配信資料等の作成をお願いする。

 研究授業については、観点別学習評価の対象となる1学年(1年次)の授業公開希望者を各教科で募り、その授業者が行う授業の様子を録画し、事前に動画配信(授業者は教科部会会場校の教員に限定しない)を考えている。

 取り扱う単元は協議に関連付けた形で教科幹事会で決定し、授業者は、同授業の観点別学習評価の規準など参考となる資料を動画と共に提供していただく方式を考えている。

▽集合形式による研修=小グループによる研究協議が主体と考えている

・質問事項の集約

 情報伝達、公開授業についての質問を校務支援システムの機能を活用して事前に集約を行う。集約は各教科部会代表幹事に依頼。

・情報伝達の応答

 集約された質問事項は講師担当へ提供、担当講師・管理職から当日の回答をお願いする。

・公開授業の応答

 集約された質問事項は授業担当および担当管理職へ転送、授業内容の質問は授業者から、観点別学習評価の質問は担当講師・管理職から回答をお願いする。

・評価方法の交流

 各教科においてある一つの単元に焦点を当て、各校における評価の運用の仕方、その評価の単元の全体観点から授業の個別観点への落とし込み方などについてグループ形式での討議を考えている。

・各校課題の交流

 観点別学習評価の運用上の課題点を明確化して各校における観点別学習評価の効果的な運用の検討に役立ててもらえるような議論の進め方をお願いする。

▼6月上旬「第1回教科部会(幹事会)」

 本年度の実施について、第2回副校長・教頭会での確認事項を踏まえ、つぎの事項について教科部会(幹事会)で検討した。第2回教科部会(幹事会)も引き続き各教科部会実施要項の検討であり、必要に応じて実施する形態とした。

〈研究協議会のねらい〉

 目的は市教委通知にある2点だが、そのねらいは「本年度入学生対象の観点別学習評価導入から半年の実践状況(各校・各教科での運用、毎時の授業における評価手順等)から得られた課題点等を踏まえての授業改善の検討」。

 観点別学習評価の各校での設定状況について、授業改善の視点から、各校における取組や取組から見える課題点などを交流し、各校での授業と評価の改善につなげる機会として本研究協議会を活用する。

〈研究協議会の全体テーマ〉

 「生徒の学ぶ意欲を引き出し、主体的に学ぶ喜びを実感させる魅力ある授業の創造」↓観点別学習評価と授業改善の視点からサブテーマを各教科部会で設定

〈実施の形態・動画配信および集合形式での実施〉

▽動画配信による研修

・情報伝達

 文科省主催の指導主事等連絡協議会の内容の伝達(昨年同様のスタイル)。派遣された管理職・指導主事が解説動画を制作し動画配信資料等はあらかじめ校務支援システムの機能を活用して配布。

・研究授業

 観点別学習評価の対象の1学年(1年次)の授業公開。希望者を各教科で募り、授業者の授業を録画し動画配信。

 授業の観点別学習評価の規準など参考となる簡単な資料を動画と共に配信。

※取り扱う単元は研究協議会の協議に関連付ける内容とし教科幹事会で決定

▽10月5日=集合形式による研修

・情報伝達、公開授業の質問集約(事前準備)

 校務支援システムの機能を活用して事前に集約を行う(集約は各教科部会代表幹事)。

・情報伝達の応答

 伝達事項の補足説明があればここで行う

 質問事項は担当管理職から回答。伝達事項の補足説明があれば。

・公開授業の応答

 質問事項は授業者(観点別学習評価に関する質問は必要によって担当管理職)から回答。

・評価方法の交流

 各校での評価の運用の仕方、その評価の単元の全体観点から授業の個別観点への落とし込み方などについて、公開授業を核にした討議・各校課題の交流。

 観点別学習評価の運用上の課題点を明確化して各校における観点別学習評価の効果的な運用を検討。

※評価方法の交流・各校課題の交流の議論の筋立ては各教科部会(幹事会)で検討。

▼9月16日「第3回副校長・教頭会」

 教科別研究協議会の実施に向けての確認。

(札幌市 2023-05-30付)

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