札幌市　２定補正予算案　児童会館　ワイファイ整備　冬季の運動機会確保へ事業

（札幌市 2023-06-05付）

　札幌市は２日、１２日に開会予定の第２回定例市議会に提案する５年度一般会計補正予算案を発表した。秋元克広市長が４月の市長選で掲げた公約を反映した肉付け予算で、補正額は総額３４１億６８００万円。このうち教育・子育て関連費は８０００万円で、児童会館等のワイファイ環境整備や冬季の運動機会確保に向けた事業などを盛り込んだ。

　本年度当初予算は４月に市長選を控えた骨格予算で、今回の補正予算案は肉付け予算となる。補正額は一般会計総額３４１億６８００万円。このうち約２９０億円はＪＲ札幌駅周辺の再開発に伴う土地売却益の基金への積み立てなどで、政策的な予算は約５０億円規模となる。このうち教育・子育て関連費には８０００万円を計上した。当初予算と合わせた一般会計の総額は、前年度当初比７・１％増の１兆２４４２億円となる。

　教育関連事業をみると、児童会館の環境整備に２０００万円を充てた。全ての児童会館とミニ児童会館にワイファイを整備し、学習用タブレット端末を使用できる環境を整える。移動式エアコンを導入するほか、ＡＥＤの設置も進める。

　冬季の子どもの運動機会の創出には２５００万円を盛り込んだ。スポーツイベントの運営費に充て、子どもの体力向上を図る。また、プロスポーツの観戦機会を増やすために、親子が対象の無料招待やパブリックビューイングの実施に２７００万円を充てた。

　子育て関連の事業では、３歳児検診での弱視スクリーニング検査の実施に６００万円を計上。５年度はモデル区を設定して試行実施する。

(札幌市 2023-06-05付)