ＦＵＴＵＲＥ　ＰＬＡＮ共通研修　実践的指導力向上へ　札幌市教委　１２９人が研鑚

（札幌市 2023-06-06付）

ＳＡＰＰＯＲＯ　ＦＵＴＵＲＥ　ＰＬＡＮ

　札幌市教委は５月中旬、市内のちえりあでＳＡＰＰＯＲＯ　ＦＵＴＵＲＥ　ＰＬＡＮの共通研修第１日を開催した。臨時的任用教員１２９人が受講し、市学校教育の重点などについての講義などを通して指導力の向上に努めた。

　市内の臨時的任用教員（時間講師を除く）を対象に３年度から開始した研修で、教職への自覚と使命感を養うとともに、学校教育の基礎的・基本的な知識および技能を身に付け、実践的指導力の向上を図ることが目的。臨時的任用教員も研修計画・研修体系に位置付け、市の教育施策等について早期から把握してもらうことをねらっている。

　２日間の共通研修と選択研修３講座を全て受講すると修了証が発行され、次年度以降の初任段階における研修の一部が免除される。

　ガイダンスのあと、教育課程担当課の寺田晋哉企画担当係長が市学校教育の重点について講義。

　学校教育の重点の基盤に位置付けている「人間尊重の教育」については、子ども一人ひとりが“自分が大切にされている”と実感できる学校づくりに向けて「全ての取組で意識してほしい考え方」と紹介した。

　多様性を原点に自由や共生を学ぶ場という学校観を掲げており「ただぬくぬくと育めばいいわけではなく“本物の経験”を通して様々なことを学んでいくことが大事」と強調した。

　また、教員としての心構え、課題探究的な学習を取り入れた授業に関する講義・演習などを行った。

　次回の共通研修は８月１７日に開催。「ミライ×かいわの森」と題して日頃の思いや悩みなどを話し合う交流会を設定する予定だ。

(札幌市 2023-06-06付)