赤井川村５年度教育行政執行方針　教育ＤＸの整備推進　ＩＴ企業から人材派遣受け

（市町村 2023-06-15付）

根井朗夫教育長

　【小樽発】赤井川村教委の根井朗夫教育長は５年度教育行政執行方針において、ＩＴ企業から人材派遣を得て学校のＩＣＴ環境を有効に活用する教育ＤＸの整備を進めるとした。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▼地域とともにある学校づくりの充実

　学校運営協議会を核に、学校、家庭、地域が相互に協力し、地域全体で学びを展開していく地域とともにある学校づくりの充実を図る。カリキュラム・マネジメントを通して、教育課程の改善・充実を図る。適正配置に係る声を整理し、子どもたちにとって望ましい教育環境の検討を進める。

▼新たな時代に対応した教育の推進

　地域活性化企業人制度によってＩＴ企業から人材派遣を得て、専門知識、業務経験、人脈、ノウハウ等を生かし、これまで重点的に整備した学校のＩＣＴ環境を有効に活用する教育ＤＸの整備を進める。デジタル教科書の先行実証検証事業を継続する。

　保育所での英語活動や小学１年生からの外国語活動、小中の乗り入れ授業、中学校での英検の全員受験と無償化の取組等を行う。道教育大学札幌校留学生との交流プログラムやカナダ・アルバータ州ストラスモア訪問プログラムについて、学校の教育活動や年間プログラムとの関連を見直す。

▼小中が連携して生きる力を育む教育活動の推進

　将来の小中一貫教育を見据えた連携教育の充実を図る。小と中が同じ目線で子どもたちの成長を支えるという共通認識と、「自主性と主体性のかん養」という連携教育の目標を共有し、中学校卒業時におけるあるべき姿の実現のため、小中連携推進委員会、村教育研究会と連携して課題に応じたプロジェクト活動を推進する。各校で以下の取組を進める。

▽確かな学力を育む教育の推進に向けて

　「持続発展可能な社会の構築を基本理念とする学習指導要領に基づく社会に開かれた教育課程の編成」「実施とカリキュラム・マネジメントによる改善」「全国学力・学習状況調査の結果やチャレンジテスト等を活用した学習指導の充実」「先進地視察と効果的な実践を取り入れた授業改善」を重点に取り組む。小学校での専科教員や授業研究で、指導方法の改善と系統的教科指導の充実を図る。

▽豊かな心を育てる教育の推進

　「考え、議論する道徳授業の職員研修と実践」「児童生徒の思いやり、信頼関係を基本とした生徒指導の充実」「学校図書の充実と読書活動への支援」「児童生徒が協同作業に取り組む植樹活動の実施」などを重点に取り組む。

▽健やかな体をつくるための教育の推進

　「全国体力・運動能力、運動習慣等調査や各種テストの実態把握に基づいた体育活動の改善・充実」「歯磨き指導、食育の充実など健康教育の推進」「部活動やクラブ活動の推進や少年団活動等との連携」などを重点に取り組む。

▼教育環境の充実と保護者支援の充実

　保護者支援について、学習教材、学校給食費無料化、部活動における全道・全国規模大会出場、漢字検定や英語検定などの資格取得者への支援や、高校生の就学支援の充実などを重点に、継続して取り組む。

(市町村 2023-06-15付)