ニセコ町5年度教育行政執行方針 系列整理や教育課程検討 ニセコ高総合学科転換へ(市町村 2023-06-16付)
片岡辰三教育長
【小樽発】ニセコ町教委の片岡辰三教育長は5年度教育行政執行方針において、ニセコ高校の総合学科への学科転換を図るため、系列の整理とカリキュラムの検討を行うとした。また音声応答装置の設置など、学校の働き方改革を進める。
執行方針の概要はつぎのとおり。
▼豊かな心と健やかな体の育成
▽子育て支援の推進
ニセコこども館における学童保育事業や放課後子ども教室を実施し、子どもの健全な育成を図る。
▽幼児教育・保育の推進
ALT・国際交流員による英語タイムなど、小学校の学びへの円滑な接続、中学校・高校・大学等との連携や交流を推進する。
▽体力・運動能力の向上
スポーツ少年団の活動や北海道日本ハムファイターズと連携した社会体育事業、小学生低学年を対象とした夕方スポーツクラブなど、地域の関係団体や家庭と連携し、施策を推進する。
▼確かな学力の育成
▽新しい時代に必要となる資質・能力の育成
小・中学校では、全国学力・学習状況調査の結果を分析し、学力向上に向けた教育活動の検証と改善に教職員が一体となって取り組む。高校では、教科等横断的な教育を実践する。個別最適な学びを進めるほか、探究的な学習活動などを通じて協働的な学びを充実させる。第3次子どもの読書活動推進計画を策定し、あそぶっくの会の協力で学校図書館の整理、選書など、読書環境の整備を図る。
▽特別支援教育の推進
特別支援講師を1人追加配置し学習環境の充実に努める。ことばと学びの教室については、ニセコ小学校に担当教員を配置する自校化に取り組む。
▽STEAM教育の推進
小・中学校での教科等横断的な学習等を行い、他者と協働して課題解決しようとする活動、整理・分析してまとめる等の活動を推進する。大学と連携して各教科の授業改善を推進するなどの各種プロジェクトを通じた実社会での問題発見・解決につなげる教科等横断的な取組の推進や、探究プロセスを踏まえた学習活動の一層の充実を図る。
▽キャリア教育の充実
ニセコ高校では、企業や産業界、大学等と連携し世界を視野に地域の課題解決に主体的に取り組むなど、地域の持続的な成長を支える最先端の職業人の育成を進める。
▼ふるさと・多文化共生の推進
▽ニセコスタイルの教育の推進
4校種が連続した一つの学園体と捉え、教育を展開する。重点として3人のALTの配置・国際交流員の活用やふるさと学習の内容の充実、ICTの活用において町教育研究会の組織の見直しを図り、研修や実践を積み重ね、児童生徒の主体的な学びを確保できるよう全体のブラッシュアップに努める。
▽国内外交流・国際理解の推進
国際交流員による小学生を対象とした放課後子ども教室での英会話交流や高齢者を対象とした寿大学学習会での交流など、多文化に触れる機会を提供する。道インターナショナルスクールニセコ校の児童生徒との交流の場を充実する。
▽ニセコ高校の振興
農業学科から総合学科への学科転換を図る。総合学科設置に伴う系列の整理とカリキュラムの検討を行う。高校4年生への進級希望者に対しては海外留学の費用負担軽減を行う。
▼学びの質を高める環境の確立
▽教職員の研修機会の充実
ニセコスタイルの教育の日を設定し、町内全校種の教職員が一堂に集まり研修を行うほか、専門性を有する研修を行う。
▽働き方改革の推進
部活動指導員の配置や休日部活動の地域移行に向けた検討を進める。音声応答装置を設置し、学校現場の負担軽減に努める。
▼生涯学習・スポーツの充実
▽生涯スポーツ活動の推進
部活動の段階的な地域移行について、町休日部活動の地域移行検討協議会において、町として目指す方向を検討していく。
(市町村 2023-06-16付)
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