深川市５年度教育行政方針　デジタルドリルを導入　読書習慣定着へ学校司書配置

（市町村 2023-06-15付）

吉村教育長

　【岩見沢発】深川市教委の吉村理明教育長は、第１回市議会定例会で５年度教育行政針を説明した。各学校において教育活動を実践するとともに、デジタルドリルの導入によって、個別最適な学習環境の整備についても進めていく。

　読書活動については、子どもたちの読書習慣の定着を図るため、学校司書を配置する。

　教育行政方針の概要はつぎのとおり。

▼学校教育の充実

確かな学力の育成については、学力を確実に定着できるよう「全国学力・学習状況調査」等の分析によって、教育委員会と学校が連携して作成する「学校改善プラン」に基づき、各学校において教育活動を実践するとともに、デジタルドリルの導入によって、個別最適な学習環境の整備についても進めていく。

　読書活動については、子どもたちの読書習慣の定着を図るため、学校司書を配置し、授業における図書の活用や、児童生徒が図書に興味・関心を持つきっかけをつくるとともに、市立図書館と連携して朝読書や家読を推進することで、市の課題である「読書時間」の増加や「読む力」の向上に努める。

　健やかな体の育成については、社会を生き抜く力の土台となる人間の活動の根源であるので「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」の結果を踏まえ、各学校の実態に即した体力向上や運動に親しむ機会の拡充に取り組む。

　学校給食においては、給食費の段階的な無償化を進めることとし、５年度は全児童生徒を対象に年額の約３分の１となる、４月から７月までの期間を無償とし、保護者の負担軽減を図っていく。

　また、学校・家庭・地域が緊密な連携を図り、未来を担う深川の子どもたちを地域全体で育てていくことが大切であることから、地域と一体となって子どもたちを育む「コミュニティ・スクール」の制度を活用して「地域とともにある学校づくり」に向けた取組を進める。

　教職員の指導力の向上については、多様化かつ複雑化する諸課題へ対応するため、専門性と実践力を備えた教職員の育成が必要であり、学び続ける情熱と向上心に満ちた教員が求められていることから、教育推進校による授業改善の研究とその成果の市内での展開、教職員の研修機会の充実などに取り組む。

　市内公立高校への支援については、地域の未来を担う人材を育成している深川西高校と深川東高校は、市にとってかけがえのない存在であることから、引き続き、それぞれの高校の魅力ある取組を支援するとともに、市が両校に行っている支援事業や高校の魅力について、市内と北空知管内の児童生徒および保護者等に向けた情報発信を行う。

(市町村 2023-06-15付)