倉本教育長　インターハイ開催へ　高校生応援に協力を　ラピダス進出　学びの契機に

（道・道教委 2023-06-20付）

会見に臨む倉本教育長

　道教委の倉本博史教育長は１６日、道庁別館で記者会見に臨んだ。開催まで１ヵ月に迫った５年度全国高校総体（インターハイ）に向け、多くの人々が来場して高校生を応援してくれるよう協力を要請。また、ラピダスの北海道進出を契機として、工業高校における学びの充実に結び付けていく考えを示した。

　はじめに２２日開会の２定道議会に上程予定の教育費補正予算案の概要を説明。「学力や体力向上、防災教育の推進など必要な予算を計上できた」とし、予算案議決後に関係機関や地域の協力を得て取組を推進するとした。

　インターハイの総合開会式（７月２２日、北海きたえーる）では選手団、招待者、出演高校生を含めて総勢約３０００人が参加する見通しを示し、優勝杯返還、選手代表の宣誓、式典演技が行われることを伝えた。

　道内１９市町で行われる競技会場では、新型コロナウイルス感染症法の５類移行に伴い４年ぶりに通常の形態での開催となることや、各競技会場は観戦無料であることから「ぜひ多くの人たちに会場へと足を運んでもらい、高校生が一生懸命頑張っている姿を応援してほしい」などと積極的な周知に向けて協力を呼びかけた。

　続いて質疑応答を実施。「ラピダスのような企業が進出し様々な変化が起きる中、これを工業高校の学びの充実に結び付けていきたい」と述べ、先行地域である熊本県の事例を参考に検討を進める考えを明らかにした。取組を進めるには先方の協力が前提としつつ「例えば、生徒の興味・関心に応じて関連産業に出向いて技術者から話を伺うこともできると思う。半導体人材育成等推進協議会とも連携し学びの充実につながる取組を進めたい」と意気込みを示した。

(道・道教委 2023-06-20付)