道 2定補正予算案 半導体産業人材育成へ 保育所送迎対応支援員も(道・道教委 2023-06-19付)
道は16日、22日開会の2定道議会に提案する5年度補正予算案を発表した。補正額は2776億円で、当初予算と合わせた一般会計総額は3兆1516億円となる。
子ども・子育て関連では、子どもの権利擁護体制強化事業に1000万円を計上。児童相談所の一時保護等の措置に対し、子どもの権利の理解促進や意見表明を支援する体制の構築を図る。
保育緊急確保事業に1億3882万円を充て、保育士の働きやすい職場環境を整備するため、登園時の送迎対応等を行うスポット支援員の配置等に要する費用の一部を補助する。
また、次世代半導体産業集積促進事業に1億2099万円を計上。取組方針の策定、関係連絡会議の開催など、次世代半導体製造拠点の本格稼働を見据え、製造・研究・人材育成が一体となった複合拠点の実現等に向け取り組む。
このほか、航空地上支援業務普及啓発事業に286万円を計上。航空地上支援業務(グランドハンドリング)人材の認知度向上や職業観形成のため、高校生までを対象とした航空教室等の実施を支援する。
道 補正予算案教育・子育て関連
教育・子育て関連の事業はつぎのとおり。
▽子どもの権利擁護=1000万円―児童相談所の一時保護等の措置に対し、子どもの権利の理解促進や意見表明を支援する体制の構築を図る
▽子どものバックトランスファー=3428万円―高度・専門医療機関で治療を受け、医学管理の継続が必要な小児患者を対象に、地域の医療機関へ固定翼機による戻り搬送を実施
▽スポット支援員の配置など保育体制の強化=1億3882万円―保育士の働きやすい職場環境を整備するため登園時の送迎対応等を行うスポット支援員の配置等に要する費用の一部を補助
▽地域の子育てを応援=45億610万円―市町村が実施する地域子育て支援拠点の運営などの事業に補助するとともに、放課後児童クラブ等の施設職員に対し研修を実施
▽こどもファスト・トラック推進=非予算事業―道有施設における子連れ等に向けた優先サービスの取組を進め、市町村や民間事業者への展開拡大に向けた普及啓発を実施
▽小児期医療から成人期医療への円滑な移行=340万円―小児慢性特定疾病患者等が小児期医療から成人期医療へ円滑に移行できるよう「移行期医療支援センター」を設置
▽日本語教育の体制づくり=711万円―日本語学習意欲のある全ての外国人に日本語学習機会を提供できる体制を構築するため、地域と連携した事業を実施
▽学生に対する航空関連業務の認知度向上=286万円―航空地上支援業務(グランドハンドリング)人材の認知度向上や職業観形成のため、高校生までを対象とした航空教室等の実施を支援
▽次世代半導体関連産業の集積促進=1億2099万―次世代半導体製造拠点の整備に向けた支援や関連産業等の集積促進に向けた取組を推進する
▽食育の推進=1410万円―食品ロスの削減のため家庭や外食での食べ残しを減らすなど、道民運動として総合的な食育の取組を実施
▽木育の推進=699万円―教育機関等と連携した木育教室や企業と連携した木育マイスターの活動支援、「北海道植樹の日・育樹の日」の普及啓発などに取り組む
▽ウポポイなどを通じたアイヌ文化の魅力発信=4515万円―アイヌ文化の魅力発信やウポポイなど各地域のアイヌ文化施設への来訪促進に向けて、新たな関心層の発掘やPRイベントを道内外で実施
▽アイヌ伝統文化の発信・継承=5485万円―道内各地域の特色あるアイヌ舞踊やアイヌ工芸品製作の魅力発信を行うことで、伝統技術の保存や伝承を行う各世代の担い手を育成
▽アイヌの方々の生活実態調査=846万円―今後のアイヌ施策の在り方を検討するために必要な基礎資料を得るため、本道におけるアイヌの人たちの生活実態の調査を行う
▽知事公館・近代美術館エリアの活用策検討=1487万円―道民・専門家の意見を踏まえ、知事公館や近代美術館を含めたエリア全体の活用策を検討
▽北海道遺産や日本遺産等の地域資源の活用促進=292万円―北海道遺産や日本遺産を活用した体験型イベントを開催し、魅力や価値を発信し、地域の活性化を図る
▽縄文世界遺産の活用推進と魅力発信=2620万円―北海道・北東北の縄文遺跡群の適切な保存と活用推進のため、周遊促進や遺跡ガイド育成による受入体制強化など、価値を広く発信する
▽野幌森林公園エリアの機能強化や魅力向上=1952万円―野幌森林公園エリア活性化のため、道立総合博物館を拠点施設として位置付けし、ワイファイ整備や展示解説の多言語化などを実施
▽まんがやアニメなどのメディア芸術の振興=136万円―本道のメディア芸術振興のため、まんがやアニメの作品を発表する機会として、新たに「北のアニメ大賞」を開催
▽スポーツの振興による健やかな人と社会づくり=1198万円―スポーツを通じた持続可能な社会の実現に向けて、スポーツ参加機運醸成イベントの開催や総合型地域スポーツクラブの設置を促進
▽北方領土問題の理解促進=374万円―北方領土返還要求運動への若年層の理解促進を図るため、道内中学生を対象とした「北方領土中学生作文コンテスト」を実施
▽建設産業の担い手確保=1447万円―担い手の確保・育成への取組を支援するとともに、建設産業団体や教育機関と連携し、建設産業における担い手対策を実施
(道・道教委 2023-06-19付)
その他の記事( 道・道教委)
学校給食研究大会 釧路市で7月28日開催 参加申込23日まで
【釧路発】第64回北海道学校給食研究大会(釧路大会)が、7月28日午前9時30分から釧路市生涯学習センターまなぼっと幣舞で開催される。大会主題は「魅力ある食育の推進と教育の一環としての学校...(2023-06-20) 全て読む
倉本教育長 インターハイ開催へ 高校生応援に協力を ラピダス進出 学びの契機に
道教委の倉本博史教育長は16日、道庁別館で記者会見に臨んだ。開催まで1ヵ月に迫った5年度全国高校総体(インターハイ)に向け、多くの人々が来場して高校生を応援してくれるよう協力を要請。また、...(2023-06-20) 全て読む
第2回全道代表高校長研各課所管事項① 来年2月に探究チャレンジ STEAM 授業改善へ研修
道教委は第2回全道代表高校長研究協議会(8日、札幌市内道自治労会館、12日付1面既報)で各課所管事項を説明した。生徒が取り組んだ探究活動の成果を発表する「探究」チャレンジプロジェクトについ...(2023-06-20) 全て読む
働くことについて考える授業 自分守るための知識を 過労死遺族や弁護士講話 厚労省
労働問題に関する有識者らが講師として学校で授業を行う厚生労働省委託事業「労働問題・労働条件に関する啓発事業」について、本年度から「働くことについて考える授業」に名称を変更して実施する。授業...(2023-06-20) 全て読む
道教委が補正予算案発表 業務支援員を追加配置 新規6事業 CFで商品開発
道教委は16日、22日開会の2定道議会に提案する5年度教育費補正予算案を公表した。政策的経費を盛り込む肉付け予算で補正額は75億5614万円。新規事業は6事業で、クラウドファンディング(C...(2023-06-19) 全て読む
石狩3市で新しい学び授業力向上事業 学校全体の授業改善へ 推進教員中心にTTや端末活用
道教委が本年度から始動した「新しいかたちの学びの授業力向上推進事業」にかかり、石狩管内では千歳市、石狩市、北広島市に推進教員が配置されている。千歳市では、チーム・ティーチング(TT)による...(2023-06-16) 全て読む
T―base 5年度夏期講習 地元で夢実現へ23講座 学力向上、入試対策など
道高校遠隔授業配信センター(T―base、阿部穣センター長)は、5年度夏期講習の配信日程をまとめた。7月26日を皮切りに10日間の日程で、基礎学力の定着や土台づくり、大学入学共通テスト対策...(2023-06-16) 全て読む
SDGsプロジェクトキックオフ 周りの意識変えていこう 留萌局 探究学習推進へ
【留萌発】留萌教育局は7日、オンラインでSDGs・ゼロカーボンプロジェクトキックオフイベントを開催した。留萌局職員や管内高校6校の生徒ら約30人が参加。探究学習の推進に向けて活動のスケジュ...(2023-06-16) 全て読む
病気療養等児童生徒の教育保障へ 道教委が調査研究開始 遠隔教育の活用方法等検証
道教委は、本年度から文部科学省の委託を受け、病気療養中等の児童生徒に対するオンデマンド型授業に係る調査研究事業に取り組む。遠隔教育による学習支援を希望する生徒が在籍する道立高校等を研究推進...(2023-06-16) 全て読む
道教委 5年度地域連携校・協力 地域連携校 天塩、弟子屈追加 全29組で学校間連携
道教委は、5年度地域連携校・地域連携協力校を決定した。地域連携校に留萌管内の天塩高校と釧路管内の弟子屈高校を新たに指定。協力校と連携し、出前授業や、他校の生徒との遠隔交流などを進め、教育課...(2023-06-14) 全て読む