倉本教育長が新採用職員に講話　「問いと対話」大切に　仕事定義し付加価値を

（道・道教委 2023-06-21付）

新採用職員等研修

　道教委は１２日から２日間、札幌市内の道自治労会館で５年度新採用職員等研修（前期）を開催した。初日は倉本博史教育長が「教育行政職員に期待すること」と題して講話。自身が担う仕事の役割を自覚し、改善へとつなげる「問いと対話」「仕事の定義・再定義」の大切さを伝えた。

　研修は職員としての自覚と責任の確立を図るとともに道教育行政への理解を深め、職務に必要な基礎知識と態度の習得、職場に適応する能力の育成を図ることがねらい。

　４月に新採用となった道教委の職員約８０人が参加した。開会に当たり総務課の佐藤稔課長補佐は、分からないことは周囲の先輩に遠慮せず尋ねること、後輩ができたときは丁寧に教えて返すよう求め「感謝、謙虚、気配りの“３Ｋ”の気持ちを持って仕事に取り組んで」と述べた。

　続いて倉本教育長が講話。入庁前の民間企業の勤務経験や高校生による探究学習を紹介し「仕事の中で感じた疑問や問題意識を大切にして多様な人たちとの対話を心がけてほしい」と呼びかけた。

　また、様々な分野で役割を分担して北海道の子どもたちの学びを支える教育委員会の役割を踏まえ「自分が担当している仕事の定義・再定義」の大切さを強調。「資料を作成・確認する仕事は、有益な仕事の提供、ミスの防止、現場の円滑な動きに必要なこと。貢献する先を考え、自分の仕事の定義を考えることが非常に大切」「仕事の定義によって業務の核が明確になり、問いと対話によって仕事の改善につながる」と語り、自らの役割を自覚し、付加価値を付ける姿勢を説いた。

　最後に「仕事にうまくいかないことやつらいことはつきもの。しかし、どうせやるなら楽しくやるべき。“問いと対話”“仕事の定義・再定義”を通じて仕事を楽しんでくれたら理想的。北海道でより良い教育を行うためみんなで力を合わせて取り組んでいきたい」と激励のメッセージを贈った。

(道・道教委 2023-06-21付)