道教委 1DAY留学ワークショップ 国際的な視野広げる 高校生が留学生らと交流(道・道教委 2023-06-21付)
地元の魅力などを紹介した
道教委は19日、北海学園大学で高大連携によるHokkaido Study Abroad Program「1DAY留学ワークショップ」を開催した。留学・海外渡航を経験した大学の学生やカナダ・レスブリッジ大学生と交流するワークショップなど、様々なプログラムを展開。道立高校23校から30人が参加し、将来における本道のグローバル人材の育成を目指して、国際理解の促進と進学意欲の向上を図った。
同プログラムは平成30年度から開始。①留学生の道立高校等への派遣・交流②道立高校等生徒の道内大学への派遣・交流―の2つの事業で構成。これまで北海道大学と連携し、高校生の異文化理解や留学・海外大学への進学意欲の高揚、留学生の北海道に対する理解の増進を図り、母国と北海道の友好の架け橋になることを目指して取り組んできた。本年度からは北海学園大学とも連携して事業を展開する。
開会に当たり、道教委の相馬利幸高校教育課長があいさつ。新型コロナウイルス感染症の影響でICT環境が大きく変化してきたことに触れ「実際に海外渡航をしなくても、外国の人たちとコミュニケーションを取ることができる時代になった」と振り返った。
その上で、道教委として同事業のほか、海外の学校とのオンライン交流や、カナダ・アルバータ州、アメリカ・ハワイ州などとの交換留学の事業に取り組んでいることを報告。「今後も、国や地域を拡充していく」とし、生徒たちに対して、これからも様々な機会を活用し、夢や希望の実現に向かって前進するよう呼びかけた。
引き続き、ワークショップ1「大学生と考える留学・海外渡航」を実施。海外渡航経験のある北海学園大の学生3人が海外の大学に進むべきか、日本の大学にいながらどのような留学、渡航経験ができるのかなどについて語った。
続いて、同大人文学部の田中洋也教授が講師を務め、英語のコミュニケーションの際に使える「定型表現」に関するワークショップを展開。生徒たちは、定型表現を使ってどのように学習できるのかを体験的に学んだ。
午後には、カナダ・レスブリッジ大学の学生9人との文化交流を行った。
生徒たちは、事前課題として出されていた「A Hidden Gem(隠れた宝:私の出身地の良いところ)」をもとに、自身が住む街や地域について紹介。5つのグループに分かれ、スマートフォンやタブレットを使って、風景や建物、食べ物、イベントなど自身が住む地域の様々な魅力を伝え合った。
このあと「異文化コミュニケーション能力」「外国で暮らし、学ぶことの醍醐味と意味」などをテーマにミニ講義を行った。
9月には北大の留学生を道立高校等で受け入れる。北大への道立高校生派遣事業は、10月11日から3日間日程で北大学術交流会館で行う予定。
(道・道教委 2023-06-21付)
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