２定札幌市議会代表質問（１９日）

（札幌市 2023-06-21付）

◆総合的な窓口設置　学校などと連携し慢性疾患の子支援

　町田隆敏副市長は、慢性疾患の子どもたちへの支援として、総合的な窓口を設置する考えを示した。その上で「不安に寄り添い、支援を充実させるために、学校などの関係機関と連携した支援を行う」とした。

　市は昨年、小児性慢性特定疾病の医療費助成を受けている１２歳以上の子どもとその保護者を対象にしたアンケート調査を実施。生活実態や支援ニーズを尋ねると、長期入院に伴う学習の遅れに対する不安や、心身の状態にあった支援が必要との声が寄せられたことを明らかにした。

　林清治議員（民主市民連合）の質問に対する答弁。

◆財政収支を見通し拡大の方向性検討　子の医療費助成対象

　秋元克広市長は、子ども医療費助成制度の対象拡大について「長期的な財政収支を見通した上で、拡大の方向性を速やかに定める」と述べた。

　現行制度では所得制限を設けた上で、０歳から小学６年生までの通院費と入院費を全額、中学生は入院費のみ助成している。

　一方で「制度は国が全国一律で実施すべきもの」との認識を示し、他政令指定都市と連携して繰り返し要望を行っているが、制度化に向けた動きがないとした。

　中川賢一議員（自由民主党）の質問に対する答弁。

◆保育料無償化対象拡大など施策検討　合計特殊出生率改善

　秋元市長は、合計特殊出生率の改善に向けて、保育料無償化の対象範囲の拡大や、経済状況にかかわらず安心して子育てができるための施策を検討するとした。

　また、人口減少緩和に向けた「次期さっぽろ未来創生プラン」の来年度の策定に向けて「多様な市民の声を聞き、実効性のある施策につなげる」とした。

　中川議員の質問に対する答弁。

(札幌市 2023-06-21付)