２０３０冬季五輪運営見直し案　オープンハウス型説明会開催へ　子の国際感覚等を育成　札幌市

（札幌市 2023-07-11付）

　札幌市は、２０３０冬季オリンピック・パラリンピックに向けた大会運営見直し案の中間報告をまとめた。また、市民理解促進に向けた対話事業としてオープンハウス型説明会などを開催する方針を示した。大会への参画を通じて、子どもたちの国際感覚やまちへの愛着・誇りの醸成につながることなどを伝えていく考え。

　２０２０東京大会を巡る一連の問題を受け、市はクリーンで新たな形の大会運営に向けて見直し案の作成を進めている。中間報告をまとめ、７日の市議会冬季オリンピック・パラリンピック調査特別委員会で報告した。

　市民が抱いている懸念や不安について現状認識を示した上で、意思決定プロセスの見える化、広告代理店への過度な依存防止に努めることなどを基本方針として掲げた。

　今後の市民理解促進に向けた対話事業としては、公開討論会、オープンハウス型説明会、オンライン説明会、オリパラ出前講座を展開し、不安や懸念の払拭に努める。

　オープンハウス型説明会は、今月２９日の白石区内ラソラ札幌を皮切りに１０区１１会場で開催する予定。会場に足を運べなかった人のために、９月中旬ごろに計４回程度オンライン説明会の機会を設ける。

　また、大会の開催意義に関する発信内容を拡充し、市民がより効果を実感しやすいよう具体化するなど工夫する方針。大会への参画を通じて、子どもたちの国際感覚やまちへの愛着・誇りの醸成につながることなどを伝えていく考え。

(札幌市 2023-07-11付)