札幌みなみの杜高支工房コース　ものづくり技術を体感　パーティション加工実習

（札幌市 2023-07-11付）

札幌みなみの杜高支パーティション加工

　市立札幌みなみの杜高等支援学校（田中進一校長）の工房コース１年生が６月２２、２７日の２日間、プラスチック加工の（株）アイドウで、新型コロナ対策の飛沫防止のパーティションを加工する実習を行った。不要になった資源の再利用について学びながら、ものづくりの技術に触れた。

　実習は、校内で運営する「杜ｃａｆｅ」で使用していたパーティションがコロナの５類移行後に不要になったことから、資源の有効利用について学んでもらうと同時に、ものづくりの現場を体験してもらおうと同社の協力を得て実現した。

　２２日は１年生４人が同社を訪れ、１２月に開かれる予定の道特別支援学校進路指導連絡研究協議会で使用する卓上ネームプレートを製作した。

　はじめに、専用の裁断機でアクリル板を切る様子や表面にやすりをかける様子を間近で見学した。その後、ネームプレートが自立するように加熱して曲げる作業に取り組んだり、傷がつかないように薬剤を塗ってコーティングしたりして丁寧に加工。最後に、校名が記されたシートを貼り付けて完成させた。

　生徒たちは「学校とは違う、企業の雰囲気を感じることができた」「自分の得意な作業に気付けた」と話し、同校進路指導担当の佐々木香織教諭は「現場に触れることで、生徒たちの見聞が広がれば」と話した。

　同社の金田日悟社長は「ものづくりの仕事を将来の選択肢の一つに入れてほしい」と期待を寄せた。

(札幌市 2023-07-11付)