札幌市教護協会　理事等研修会　生徒の今　認めて　詩画作家・坂本氏が講演

（札幌市 2023-07-11付）

札幌市学校教護協会研修会

　札幌市学校教護協会（須藤勝也理事長）は６月２９日、ホテルライフォート札幌で５年度第１回理事幹事研修会を開いた。元中学校教諭で、詩画作家の坂本勤氏が講演。１３０人が参加し、指導が必要な生徒への接し方や心構えについて見識を深めた。

　研修会は、生徒指導に係る研修を深め、質的向上を図るとともに、日常の生徒指導にも役立てることを目的に毎年実施している。

　坂本氏が「子どもの心を守る」と題し、生徒指導について教諭時代の経験を交えて講話。教諭時代に、当時の校長から「教師と生徒との間に“敬い”がなければ、生徒は言うことを聞かない」と教えられたことから「普段からしっかりとした授業を行うことや生徒とコミュニケーションを図ることが重要」と解説した。

　また、生徒指導の際に心がけることも説明。頭ごなしに説教をして生徒が言うことを聞かなくなった失敗談を語り「生徒の今をそのまま認めてあげることが大事。児童生徒と向き合い、コミュニケーションを図るには、まずそこから始まる」と呼びかけた。

　講演を聞いた長岡秀政幹事長は「生徒に対して、温かみのある目線を向けていたのが感じ取れた。今回の内容を踏まえ、生徒と接する際の参考にしていきたい」と述べた。

(札幌市 2023-07-11付)