札幌らしいＣＳ在り方検討委最終回　広く知ってもらうため　効果的な機運醸成策を熟議

（札幌市 2023-07-28付）

　札幌らしいコミュニティ・スクール（ＣＳ）の在り方検討委員会の最終回となる第５回会議が２５日、市内のＳＴＶ北２条ビルで開かれた。市が目指すＣＳ案の現状に関する説明のほか、委員が「コミュニティ・スクールについて、広く地域の人に知ってもらうためには」をテーマに熟議。機運醸成に向けた効果的な取組を話し合った。

　はじめに、事務局が市が目指すＣＳ案を説明。

　第３回会議で示した当初案からの変更点として、学校運営協議会の基本的な考え方①小中一貫した教育のパートナー校単位で、育てたい子ども像を地域、保護者も交えて整理できる場とし、子どもの育成に関係する人たちが育成の方向性を共有する②学校を核として地域の人々の参画や地域の特色を生かした事業等を展開することで、地域全体で、将来を担う子どもたちを育成する③こども基本法および市子どもの最善の利益を実現するための権利条約（子どもの権利条約）を踏まえ、子どもの意見についても学校運営に反映させる④地域・学校の実情に応じ、段階的な取組を推進するなど柔軟な対応とする⑤将来的に学校を核としたまちづくりの充実を目指す―の５点のうち、⑤を「将来的にコミュニティ・スクールと地域学校協働活動との取組が地域づくりの一助となることを目指す」としたことなどを報告した。

　続いて、委員がグループに分かれて「コミュニティ・スクールについて、広く地域の人に知ってもらうためには」をテーマに熟議。

　「教育に関心がない人にどう伝えるか」「子どもたちに関心があるのか」などの課題を整理した上で「ＳＮＳの活用」「子どもたちと関わることが楽しいことだと体感してもらうことが大事」「ＣＳで何をするのかが明確になっていることが大切」などと意見を出し合った。

　今後、８月１０日に開催する子ども教育委員会会議で子どもの意見を聴取し、それを踏まえて市が目指すＣＳ案を固める予定だ。

(札幌市 2023-07-28付)