水難事故防止へ着衣水泳訓練　「浮いて待つ」意識して　清田区少年消防クラブ協

（札幌市 2023-07-31付）

　夏休み中の子どもの水難事故を防ごうと、札幌清田区少年消防クラブ協議会は２４日、ＪＳＳ清田スイミングスクールで着衣水泳訓練を行った。１～６年生３５人が参加。川や海に誤って落ちた場合は「浮いて待つ」を意識することを教わり、自分の命を守る方法を身に付けた。

　着衣水泳訓練は、子どもの水難事故が増える可能性がある夏休みにを前に、自分の身を守るための知識や技術を身に付けてもらおうと毎年実施しているもので、ことしで１５回目。

　清田区にある５つの少年消防クラブに所属する子どもたちが参加し、ＪＳＳ清田スイミングスクールのコーチから指導を受けた。

　はじめに、子どもたちは服を着たままプールに入り、水を含んだ衣類の重みを体験した。続いて、あおむけの状態で手足を大の字に広げて全身の力を抜くと、体を水面と平行に保てるなど、うまく浮くためのこつを学び、実践した。

　川や海に誤って落ちた場合を想定した訓練も実施。周囲に助けを求めて空のペットボトルを投げ入れてもらい、両手で抱えて浮く練習をした。子どもたちは、教わったキーワードの「浮いて待つ」を意識しながら真剣に取り組んだ。

　２年生の児童は「もしものときはきょう学んだことを思い出したい」と話した。

(札幌市 2023-07-31付)