５年度学力調査結果の札幌市分　小算数、中全教科全国超　中学校英語　２Ｐ以上上回る

（札幌市 2023-08-01付）

５年度各教科の平均正答率・数（クリックすると拡大表示されます）

　文部科学省は７月３１日、５年度全国学力・学習状況調査結果を公表した。札幌市では、平均正答率が小学校算数、中学校全教科で全国平均を上回った。特に中学校英語は２ポイント以上上回った。児童生徒質問紙調査では、授業でＩＣＴ機器を使用した頻度が「ほぼ毎日」「週３回以上」と答えた割合が小学校で６割を超え、全国平均を上回った。

　調査は４月１８日に実施。札幌市では、小学校１９６校の１万３６５３人、中学校９８校の１万２７８８人が参加した。

　教科に関する調査結果をみると、平均正答率は小学校国語が６６、算数が６３。国語は全国平均を下回ったものの、全道平均並みとなった。算数は全国平均を上回った。

　中学校は、国語が７１、数学が５２、英語が４８で、全て全国平均を超えた。特に英語は２ポイント以上上回った。

　児童生徒質問紙調査の結果をみると、全国平均を上回った主な項目は「読書が好きか」で、肯定的な回答の割合は小学校で３・１ポイント上回る７４・９％、中学校で４・６ポイント上回る７０・６％だった。

　ＩＣＴの活用に関する項目では、授業でＰＣ・タブレットなどのＩＣＴ機器を活用した頻度について、小学校は「ほぼ毎日」が２７・３％で全国をやや下回ったものの、「週３回以上」が３９・２％で全国を上回った。中学校は「ほぼ毎日」が１７・５％、「週３回以上」が３５・０％。小学校と同様の傾向となった。

　市教委が推進している「人間尊重の教育」に関わる項目では「自分には良いところがあるか」との質問に対し肯定的に回答した割合は小学校が８０・４％、中学校が７８・３％。前回調査と比べ、小学校で２・５ポイント、中学校で１・３ポイント上昇した。

　市教委は、結果概要、設問ごとの正答率や質問紙調査の回答率などのデータ、課題と改善策をまとめた実施報告書を、８月末に開かれる教育委員会会議で示す予定だ。

(札幌市 2023-08-01付)