家庭や地域つながりコーディネーター　ＣＳ導入へ１７人配置　札幌市教委　５０中学校区で

（札幌市 2023-08-02付）

　札幌市教委は本年度「家庭や地域とのつながりコーディネーター」配置事業を実施している。今後のコミュニティ・スクール（ＣＳ）導入を見据え、小中一貫した教育の視点の一つ「家庭や地域との関わり」の充実を目指すもの。計１７人のコーディネーターを５０中学校区に配置しており、会議への参加などを通して各学校の活動等を支援している。

　市教委は、４年度から「小中一貫した教育」を全小・中学校で導入。９年間の連続性・系統性のある教育を実現し、子どもの知・徳・体の調和の取れた育ちの一層の充実を図るため、小中一貫した教育コーディネーターを配置して取組を推進してきた。

　６年度からは、学校・家庭・地域が一体となって子どもの育ちを継続して支えていくＣＳの導入が始まる。それを見据え本年度は、小中一貫した教育の４つの視点の一つ「家庭や地域との関わり」の充実に向けて、引き続きサポートする人材として「家庭や地域とのつながりコーディネーター」の配置を行っている。

　コーディネーターは、義務教育段階の学校教育における専門的な知識や経験を有する有償ボランティア。主な活動内容は①管理職会議、実務担当者会議等に参加②家庭や地域とつながる機会等に参加③家庭や地域とつながる方策に係る情報収集④教育委員会への提出物の作成⑤その他―の５点となっている。

　現在、１７人のコーディネーターを５０中学校区に配置しており、多様な支援方法で家庭や地域とのつながりに係る取組の充実に当たっている。

　市教委は、情報交流会を年３回設定し、取組の充実に向けたサポート体制を構築している。第１回の交流会は７月上旬に実施し、各パートナー校の取組を全体で共有した。

(札幌市 2023-08-02付)