札幌市小学校教頭会　全市研修会　人を知り、人を生かす　徳田市小学校長会長が講話

（札幌市 2023-08-02付）

札幌市小学校教頭会全市研修会

　札幌市小学校教頭会（上田繁成会長）はこのほど、ホテルライフォート札幌で５年度第１回全市研修会を開いた。市小学校長会の徳田恭一会長（白楊小校長）が「これからの教頭に求められる力」と題して講話。管理職としての役割と行動について理解を深め、研鑚を積んだ。

　約１７０人が出席した。

　はじめに市小学校教頭会の上田会長があいさつ。新型コロナウイルス感染症の５類移行後、様々な教育活動が再開されたことに触れて「本年度からまた大きな流れがスタートする。コロナ前に戻るというよりも、新しい時代に進むことを肝に銘じて、協力し合えれば」と述べた。

　続いて、市小学校長会の徳田会長が講話した。

　徳田会長は教頭職に求められる力として、自身の人生観や仕事観を明確にすることや、様々な人や組織の間に立った調整力や交渉力などが必要と説明した。

　その上で「“教育者”であることを忘れずに」と述べ「子どもにとって魅力のある学校づくりのための人を生かす、人を育てるための職務であることを念頭に置いてほしい」と呼びかけた。

　「人を生かすには人を知る必要がある」として、漠然と組織を捉えるのではなく、教職員一人ひとりが目標や見通しを持って業務を進めているか、他の教職員と連携が取れているか、困りや不満がないかなどをつかむことが大切とした。

　徳田会長は「まさに学級経営と同じ。教職員一人ひとりが十分に力を発揮して、教育力が教職員数の総和を超えるような学校組織づくりにつながる」と述べた。

(札幌市 2023-08-02付)