石狩管内小中教頭会　夏季研修会　人材育成の“場”を　リズム学園の井内氏講話

（関係団体 2023-08-16付）

石狩管内小中教頭会夏期研修会

　石狩管内小中学校教頭会（高橋潤一会長）は１日、江別市民会館で夏季研修会を開催した。会員ら１００人が参加。学校法人リズム学園の井内聖学園長の「活力ある学校づくりにおいてリーダーに求められること～人材育成と組織づくり」をテーマとした講話を通して、参加者の資質・能力向上を図った。井内学園長は“場”をつくろうとすることで、子どもたちは育つように変わるとの持論を展開した。

　研修会は、教頭としての職能の向上を目指すため、学校の管理・運営と職務の在り方について理解を深めることと、教育の今日的課題を認識し、学校運営および教育指導に必要な教育理念や原理について理解を深めることを目的としている。

　高橋会長は「学力テストの結果が出る。実態を把握・分析してスピード感を持って対策していきたい」と話し、研修会開催について「教員の資質・能力向上などに向けて教頭が一堂に会するのは非常に意味のあること」と話した。

　石狩教育局の山内尚史次長は、管内教育推進重点の１を示し、資質・能力向上の手だてとして対話を重視した授業改革が必要とあらためて紹介。「これまでの取組を踏襲するのではなく、授業と一人ひとりの意識の改革を」と求めた。

　続いて、井内学園長が「活力ある学校づくりにおいてリーダーに求められること～人材育成と組織づくり」をテーマに講話。これからＩＣＴの活用を推進していく必要があることや、今の子どもたちが抱えていく結婚や仕事に対する価値観について状況をもとに確認したあと、同園の教育の様子を動画で示した。

　“場”をつくることに重点を置き、園児が園内で育てた野菜を包丁で切り、火を起こし、焼く行程を全て行えるようにしたほか、鉄のスコップを使って砂場を掘れるようにしたり、プールに飛び込めるようにしたりしたことを紹介。

　井内学園長は「挑戦するタイミングは人から教わるものなのだろうか」と問いかけ「個人を対象に育てようとしても育たない。“場”をつくろうとすることで、育つように変わる」と話した。

(関係団体 2023-08-16付)