上川管内校長会　法制研究会等　学校課題解決へ研鑚　定年年齢引上げ、入選など

（関係団体 2023-08-18付）

上川管内校長会法制研究

　【旭川発】上川管内校長会（南部和紀会長）は１日、旭川市内の上川教育研修センターで５年度法制研究会・教育経営研究会を開催した。一般会員と来賓を合わせて９２人が参加。定年年齢の引き上げなどの説明を通じて、学校現場を取り巻く今日的課題について理解を深めた。

　法制研究会では南部会長の主催者あいさつ、岸本亮上川教育局長の来賓祝辞のあと、上川局の佐藤順一企画総務課長と望月俊綱教育支援課長が、事前に寄せられた質問事項をもとに講演した。

　佐藤企画総務課長は、５年度から職員の定年を現行の６０歳から６５歳まで、２年に１歳ずつ段階的に引き上げることや、特例任用および役付暫定再任用制度について説明。その上で、上川管内では管理監督職を充足できていることから、特例任用および役付暫定再任用制度の活用予定がないことを示すとともに、人事異動規定の同一地区勤務校数の見直しなどについて解説した。

　望月教育支援課長は、新たな研修制度や入学者選抜などについて講演。「勤務時間内におけるオンデマンド研修について、働き方改革の推進と両立を図るためにどのような配信計画を考えているか」との質問に対し「研修当日より少し早く配信して、終了後も一定期間オンデマンドで見られるように計画・実施している」と回答した。

　また「道立高校入学者選抜にウェブ出願の採用等に取り組む予定はあるか」との質問に対しては「現段階で取り組む予定はないが、入学者選抜に関しては問題を含め、改善に努めているところ」と話した。

　教育経営研究会では、道中学校長会の河村克也事務局次長が道内の教育情勢について説明したあと、髙橋正幸研修部副部長と道小学校長会の豊田央情報部幹事が質問事項に回答。参加者は、各管内における再任用教員等の配置状況や、研修履歴を活用した教員の新たな研修制度の具体的な実践方法に関する説明を通して、学校現場の課題解決に向けて研鑚を積んだ。

(関係団体 2023-08-18付)