定量・定性評価を点数化　教育推進計画の施策評価　道教委が見直し案　来年度適用

（道・道教委 2023-08-22付）

教育推進計画における施策評価の見直し案（クリックすると拡大表示されます）

　道教委は、新しい教育推進計画における施策評価の見直し案を１７日の道教育推進会議で示した。総合評価の基礎となる「定量評価」と「定性評価」を点数化して合計点で判定するほか、判定基準を４段階から５段階に改め、より実態に即した方法とする。１２月ごろまでをめどに考えをまとめ来年度から適用する予定としている。

　道教委は地方教育行政の組織・運営に関する法律に基づき、平成１９年度から教育委員会の権限に属する事務の管理・執行状況の点検・評価を実施している。

　施策の評価に当たっては、目標指標の進捗率をａ～ｄの４段階で評価する定量評価と施策の進展の有無に応じて２段階評価する定性評価の関連に応じ、総合評価を「計画どおり」「概ね計画どおり」「進展あり」「進め方を検討」の４段階で判定している。

　一方、従来の方法では定量評価に一つでも「ｄ」評価があった場合、無条件で総合評価が「Ｃ」判定となり極端な判定が下されるなどの課題があり、評価方法の変更に踏み切ることとなった。

　定量評価は点数化し、各指標の進捗率に応じて１～４の点数の平均点によって判定することで極端な判定結果の解消を図る。定性評価も点数化し、各施策の取組が観点を満たしているか否がゼロまたは１点として評価する。

　定量評価と定性評価の点数化によって総合評価は合計点で判定する方法に変更。定量評価できない指標に関しては「判定不可」を加え、５段階で判定することとした。

　１７日に札幌市内のかでる２・７で開かれた教育推進会議第１２回会議で委員からは、評価方法がより簡潔になる点、学校現場の実態がより反映される点などから施策評価の見直し案について賛意が寄せられた。

(道・道教委 2023-08-22付)