石狩局など４団体　新卒雇用要請　求人確保や人材育成を　管内各商工会議所を訪問

（道・道教委 2023-08-18付）

　石狩振興局と石狩教育局、高校長協会石狩支部、道高校ＰＴＡ連合会石狩支部の４団体は３日、管内の各商工会議所を訪れ、新規学卒者の雇用の協力要請を行った。増田弘幸振興局長が、各商工会議所の会頭と要請書を手交。引き続きの求人確保と人材育成、障がい者の雇用理解について協力を求めた。

　道教委が調査した管内高校の就職状況では、就職決定率は９７・６％と高い水準にあるが、新規高卒就職者の過去５年間での離職率は４１・６％で、全国平均の３５・９％を上回った。産業別にみると、コロナ禍の影響か、宿泊業・飲食サービス業が５７・１％、生活関連サービス業・娯楽業が５９・２％と、非正規雇用を含むものの高い数値を示している。

　石狩局の田中賢一局長は、高校生１１４人に進路相談を実施したほか、高校就職促進マッチング事業を行っていることを紹介した。

　振興局は「中途採用だと即戦力にはなるが、その人の技術と合わない場合がある。できれば新卒を雇ってしっかり力にしたい」と話し、教育局は、進路アドバイザーが新卒について「働いて対価をもらう就業感が薄く、見切りが早い傾向にある」と話したことを説明した。

(道・道教委 2023-08-18付)