ヤングケアラー支援連絡協〈道央〉　アンテナ各自で磨いて　道教委　事例もとに意見交換

（道・道教委 2023-08-17付）

道央ヤングケアラー協議会

　道教委は４日、空知・石狩・後志管内の道央ブロックでヤングケアラー支援に係る連絡協議会をオンライン開催した。小・中・高校、特別支援学校や市町村教委の代表者、福祉関係の行政職員ら６４人が参加。ヤングケアラーの事例をもとに意見交換を行い「ヤングケアラーが自校にいることに気付くアンテナを各自で磨く必要がある」などの考えを共有した。

　事業は、ヤングケアラー支援に係る関係機関の代表者が当事者に対する支援の在り方について協議し、各地域の実情に応じた支援体制の構築に向けて方向性を検討するとともに、関係機関の連携を強化することを目的としている。

　５～７年度を計画期間とする道ヤングケアラー支援推進計画を確認したあと、コーディネーターの光が丘子ども家庭支援センターの浅沼寿実氏とエンゼルキッズこども家庭支援センターの杉浦和子氏が事例を発表した。

　妹の面倒を見なければならないことで、学校生活に支障が出ている事例と、親が精神疾患で家事を全てこなさなければならない状況下にいる事例を紹介した。

　続いて、参加者が管内ごとにブレイクアウトルームに分かれ、紹介された事例をもとに意見交換を行った。

　空知管内では「ヤングケアラーが自校にいることに気付くアンテナを各自で磨く必要がある」、石狩管内では「情報の共有と発信が必要」、後志管内では「支援が必要かどうか気付くためには、子どもの権利が侵害されていないかを考えるべき」などの意見が寄せられた。

(道・道教委 2023-08-17付)