夏季休業明けから実施求める　道立学校でアンケート　自殺リスクの早期把握へ

（道・道教委 2023-08-17付）

　道教委は、自殺のリスクのある児童生徒を早期に把握するため、道立学校でアンケート調査を実施する。１人１台端末を活用したオンライン調査。文部科学省が作成したマニュアルの留意事項を踏まえ、夏季休業明けから活用を求めている。

　児童生徒の自殺者数は増加傾向にあり、令和４年は５１４人と過去最多を更新した。１８歳以下の自殺者数は学校の長期休業明けに増加する傾向にあることから、文科省は７月１０日付で有償・無償で利用できる健康観察・教育相談システムの一覧や、健康観察用のアンケートフォーム作成のためのマニュアルを関係者に周知した。

　これを踏まえ道教委は同月１４日付で各学校・学校設置者に対し、端末を活用したＳＯＳの早期把握など５点を周知。校内研修実施に当たっては道教委が作成した「児童生徒の自殺を予防するためのプログラム」などの各種資料の活用を呼びかけた。

　７月下旬には児童生徒の自殺予防に係る取組を求める事務連絡を関係者に送付。各道立学校においては夏季休業明けからグーグルフォームまたはマイクロソフトフォームズを使用したオンライン調査を実施して自殺のリスクのある児童生徒を早期に把握すること、把握した情報をもとに校内の支援体制に関する共通理解を図るほか、スクールカウンセラーの活用を含めてチームによる支援体制を整えるよう呼びかけた。

(道・道教委 2023-08-17付)