留萌管内 文科省・道教委指定事業 部活動指導員配置事業 留萌など3高 留萌局 文科4事業、道教委11事業(道・道教委 2023-08-22付)
【留萌発】留萌教育局は、本年度の管内における文部科学省および道教委の指定事業をまとめた。文科省では4事業、道教委では11事業の計15事業。道教委の道立学校における部活動指導員配置事業では留萌高校、羽幌高校、遠別農業高校の3校が指定された。
指定事業の概要はつぎのとおり。
◆文科省
▼スクールソーシャルワーカー活用事業
▽指定地域=留萌市、小平町、苫前町
いじめ、不登校、暴力行為、児童虐待など生徒指導上の課題に対応するため、社会福祉等の専門的な知識・技術を用いて、児童生徒の置かれた様々な環境に働きかけて支援を行うスクールソーシャルワーカーを教育委員会・学校等に配置し、教育相談体制を整備する。
▼スクールカウンセラー活用事業
▽指定地域および指定校=留萌市、小平町、苫前町、初山別村、遠別町、天塩町、留萌高、苫前商業高、羽幌高、遠別農業高、天塩高
児童生徒の心理に関して高度に専門的な知識および経験を有する者をスクールカウンセラーとして公立学校に配置し、児童生徒へのカウンセリング、教員・保護者へ助言等を行い、児童生徒の心の悩みの深刻化やいじめ・不登校等の問題行動の未然防止、早期発見・早期対応を図る。
▼学校・家庭・地域連携協力推進事業(予定)
▽指定地域=留萌市、苫前町、遠別町
学校、家庭および地域住民相互の連携・協働を推進するため、学校を核として地域住民等の参画や地域の特色を生かした事業を展開する経費の一部を補助し、まち全体で地域の将来を担う子どもたちを育成するとともに地域のコミュニティーの活性化を図る。
▼学びの保障・充実のための学習者用デジタル教科書実証事業
▽指定校=留萌管内全ての小・中学校
児童生徒が使用するためのクラウド配信される学習者用デジタル教科書を提供する(英語)
◆道教委
▼学校力向上に関する総合実践事業
▽指定校=留萌市留萌小、留萌市港北小、留萌市港南中
管理職のリーダーシップのもと、全教職員が一つのチームとなって包括的な学校改善を推進する学校モデルを提示し、成果を普及・啓発するシステムを構築することによって小・中学校の学校力向上を図る。
▼体育エキスパート教員活用事業
▽本務校=増毛町増毛小
▽兼務校=留萌市留萌小、留萌市東光小
児童の体力向上に関し、支援を必要とする複数市町村の小学校を巡回し、学級担任等とのチーム・ティーチングによる指導や、体育授業の改善および授業以外の取組について、支援や指導助言等を行い、小学校教員の体育の指導力向上および体力向上の取組の充実を図る。
▼中1ギャップ問題未然防止事業
▽指定校=留萌市留萌中
小・中学校間の円滑な連携体制を構築し、学習指導と生徒指導を関連付けた教育活動の改善・充実を図ることによって、児童生徒のより良い人間関係を築く力を育成することで、不登校児童生徒数の減少などの生徒指導上の諸課題の解決を図るなど、中1ギャップ問題の解消や未然防止を図る。
▼新しいかたちの学びの授業力向上推進事業
▽指定校=留萌市東光小、留萌市緑丘小、留萌市潮静小、増毛町増毛小
児童生徒の資質・能力の向上に向けて積極的に取り組もうとする複数の小・中学校に1人ずつ新しいかたちの学び推進教員を配置し、その推進教員からなる推進グループを活用して、教員の授業力向上や学校全体の授業改善・成果の地域全体や管内への普及に取り組む。
▼退職教員等外部人材活用事業
▽指定校=小平町小平小、羽幌町羽幌小
北海道における喫緊の教育課題への対応のため、退職教員や社会人等を講師として配置する。
▼ふるさと教育・観光教育等推進事業(予定)
▽実践校=増毛町増毛小、天塩町天塩中
▽協力校=留萌市潮静小、羽幌町焼尻小
道徳科、総合的な学習の時間、特別活動などにおいて「アイヌの人たちの歴史・文化等」と「北方領土」の学習を取り上げたり、北海道の自然や文化、観光産業等の教育資源を活用したりすることによって北海道についての理解を深め、郷土に対する愛着や誇りを育むふるさと教育・観光教育の充実を図る。
▼地域医療を支える人づくりプロジェクト事業
▽協力校=留萌高
将来における本道の地域医療を支える人材を育成するため、医学部への進学を目指す道立高校の生徒に対して、地域医療の現状や医師という職業への理解を深める機会を提供し、地域医療を担う使命感を育成するとともに教育課程や指導方法の改善・充実を図ることによって、進路希望の実現に向けた効果的な学習支援に努め、本道の高校教育全体の活性化を図る。
▼発達障がい支援成果普及事業
▽指定地域=初山別村
本道の全ての教員の発達障がいに関する専門性の向上を図り、域内の市町村教委と保健福祉部局などの連携を促進し、市町村における発達障がいのある子どもやその保護者への早期からの教育相談や支援体制の充実を図るため、道内全ての管内に連携推進地域を指定し、その取組の成果を広く道内に普及することで、本道における発達障がいのある子どもへの切れ目のない一貫した指導や支援の充実を図る。
▼1日防災学校
▽指定校=留萌市港北小、増毛町増毛小、小平町鬼鹿幼、小平町小平中、苫前町苫前小、羽幌町焼尻小中、初山別村初山別小、初山別村初山別中、遠別町遠別小、天塩町啓徳小、留萌高、苫前商業高、羽幌高、遠別農業高、天塩高、小平高等養護
児童生徒等が安全に関する資質・能力を教科等横断的な視点で確実に育むことができるよう、系統的・体系的な防災教育を推進する。
▼道立学校における部活動指導員配置事業
▽指定校=留萌高、羽幌高、遠別農業高
教員が生徒への指導や教材研究等に一層注力できる体制を整備するため、道立学校におけるスポーツ、文化、科学等に関する教育活動に係る専門的な知識や技能を持った部活動指導員を配置し、部活動指導体制の充実と学校における働き方改革を推進する。
▼働き方改革推進事業
▽指定校=小平町小平小
各学校において、それぞれの学校実態に応じた効果的な働き方改革を進めるため、「北海道の学校における働き方改革手引Road」に掲げる実践事例等の普及啓発や、「学校における働き方改革北海道アクション・プラン(第2期)」に掲げる各般の取組を積極的に進めるとともに、好事例の横展開を図り、実効性の高い働き方改革を強力に推進する。
(道・道教委 2023-08-22付)
その他の記事( 道・道教委)
道立学校職員の時間外勤務 4~6月 やや改善 4月は高44時間、特27時間
道教委は道立学校の教育職員に係る時間外在校等時間(5年度第1・四半期)の状況を公表した。1人当たりの時間外在校等時間の平均値は、高校が42・8~44・8時間、特別支援学校が25・2~27・...(2023-08-23) 全て読む
道教委 5年度草の根教育実習 小中106校で受入開始 17大学179人 過去最多に
道教委は、大学生が小・中学校で教育実習を体験する「草の根教育実習」の5年度受け入れ校(21日現在)をまとめた。実習の受け入れ校は小・中学校106校で、参加する学生は17大学179人と過去最...(2023-08-23) 全て読む
道教委 1日防災学校実施予定校 全校種 677校に 道立高校は全190校で
道教委は1日防災学校の5年度実施予定校数をまとめた。幼稚園、小・中学校、高校、特別支援学校計677校で実施を計画しており、道立高校では190校全校で実施する見通しとなった。 1日防災学...(2023-08-23) 全て読む
道特別支援副校長・教頭会が夏季研 対話重ね心理的安全性を 道教委・佐古指導監ら講話
道特別支援学校副校長・教頭会(鴻江康人会長)は9日、ホテルライフォート札幌で夏季研究協議会を開催した。主題は「特別支援学校における学校運営の充実・改善に向けた副校長・教頭の役割について」。...(2023-08-23) 全て読む
定量・定性評価を点数化 教育推進計画の施策評価 道教委が見直し案 来年度適用
道教委は、新しい教育推進計画における施策評価の見直し案を17日の道教育推進会議で示した。総合評価の基礎となる「定量評価」と「定性評価」を点数化して合計点で判定するほか、判定基準を4段階から...(2023-08-22) 全て読む
渡島管内 文科省・道教委指定事業 新しい学び授業力向上 函館市、森町で 渡島局 文科2事業、道教委12事業
【函館発】渡島教育局は5年度の管内における文部科学省および道教委の研究指定校をまとめた。本年度は、文科省で2事業、道教委で12事業の計14事業。新しいかたちの学びの授業力向上推進事業では、...(2023-08-22) 全て読む
道 北方領土“N”サミット 札幌で啓発活動等展開 24、25日に根室管内高校生
道は本年度、根室管内の高校生が集い、北方領土の啓発活動を体験する「北方領土プロジェクト“N”高校生サミット・夏」を実施している。管内高校生が札幌班と地元班に分かれて活動を推進。24、25日...(2023-08-22) 全て読む
道教委 5年度ALT配置予定校 道立55校に59人 札幌国際情報など複数配置
道教委は、外国語指導助手(ALT)の5年度配置予定校をまとめた。道立高校・中等教育学校55校に59人を配置。2人以上の複数配置校は、札幌国際情報高校など4校となっている。 道教委は、外...(2023-08-21) 全て読む
石狩局など4団体 新卒雇用要請 求人確保や人材育成を 管内各商工会議所を訪問
石狩振興局と石狩教育局、高校長協会石狩支部、道高校PTA連合会石狩支部の4団体は3日、管内の各商工会議所を訪れ、新規学卒者の雇用の協力要請を行った。増田弘幸振興局長が、各商工会議所の会頭と...(2023-08-18) 全て読む
道教委 高校教育課程研究協議会 探究的な学びで対話を 東京学芸大・西村教授講演など
道教委は16日から2日間、札幌市内の道第二水産ビルで高校教育課程(各教科等担当指導主事)研究協議会を開いた。東京学芸大学大学院教育学研究科の西村圭一教授による講演や11部会に分かれて研究協...(2023-08-18) 全て読む