札幌市教委　４年度学校給食費　未納率　微増０・３５％　同意書提出等で１３年連続１％以下

（札幌市 2023-08-23付）

学校給食費未納額と未納率の推移

　札幌市教委は、４年度に給食を提供した市立小・中学校の給食費未納率をまとめた。前年度比０・０３ポイント増の０・３５％と、わずかに増加した。一方で、保護者に納入に関する同意書の提出を求めるなど対策を強化したことから、１３年連続で１％を下回っており、改善傾向が続いている。

　未納率は給食費の総額に対する未納額を占める割合。４年度における小・中学校の給食費の総額は、前年度比約２億４５３７万円増の７１億３１４１万円となった。このうち未納額は、１１６万円増の２４６９万円だった。

　小学校の未納額は１０２７万円で、未納率は０・０１ポイント増の０・２３％だった。中学校の未納額は１４４１万円。未納率は０・０７ポイント増の０・５６％で、小学校に比べて未納率が高かった。

　市教委は平成２３年度から、給食納入に関する同意書を全保護者に提出してもらうなど未納対策を強化。特別な理由がなく長期にわたって支払いがない場合、市長と校長が連名で催告書を送っている。

　未納率は平成１２年度の１・４１％がピークで、平成２２年度以降は１％を下回っている。

　５年度については、公会計化に伴い、教職員が行っていた未納の家庭への催促は、市教委が引き受けている。

(札幌市 2023-08-23付)