上川３校長会が研究大会　学びを伸ばし守り支え　上川局・小倉次長が講演

（関係団体 2023-08-23付）

上川管内公立小・中学校長会

【旭川発】上川管内校長会（南部和紀会長）、旭川市小学校長会（小野敦司会長）、旭川市中学校長会（工藤亘会長）は２日、旭川市内の大雪クリスタルホールで５年度管内公立小・中学校教育研究大会を開催した。３校長会から１６４人が参加。上川教育局の小倉賢治次長が「上川学びフォーカス」をテーマに管内教育の推進に向けて取り組むべきことを講演した。

　冒頭、主催者を代表して南部会長があいさつ。校長の責務について「児童生徒の未来に責任を持つ学校教育の推進に取り組むことが肝要」とし、研修会を通した職能向上を期待した。

旭川市教委の野﨑幸宏教育長は祝辞で、４年ぶりの対面開催を喜ぶとともに「今回の研修会で学んだことを授業改善等の取組に生かしてほしい」と述べた。

研修会では、小倉次長が①学びを伸ばす②守る③支える―の３つの視点から、管内の現状と今後の取組の推進について説明した。

①では、５年度全国学力・学習状況調査における管内の結果を説明した。小学校では知識や技能、思考力・判断力・表現力が全国平均を上回ったものの、中学校は全国を下回ったことを強調。「知識や技能は、思考力などを最大限に発揮し、深い学びを通して身に付くもの」とした上で、資質・能力を育成する授業改善を呼びかけた。

　②では、４年度に実施した小・中・高・特のいじめ認知件数が３年度に比べて増加傾向にあったことを確認した上で「いじめや不登校などの問題が起こった児童生徒に対して、漠然と課題解決に向けて対処するのではなく、各段階の発達に応じた生徒指導を心がけることが大事」と解説。児童生徒の学びの場を守るための対策に取り組むべきとした。

　③では、教職員一人だけではできないことも教職員や外部人材などで対応していく「チーム学校」について説明。学校を基盤としたチーム学校が適切に運用していくには「教職員が十分に力を発揮できるよう、人材育成の充実や働き方改革等の業務改善に努めることが大切」と説いた。

(関係団体 2023-08-23付)