十勝小・中校長会が研究大会　学校経営質向上へ研鑚　提言発表や講演、分科会等

（関係団体 2023-08-24付）

十勝小中校長会研究大会

　【帯広発】十勝小・中校長会（中村俊緒会長）は８月上旬、幕別町百年記念ホールで第５５回教育研究大会を開いた。８０人を超える管内町村の小・中学校長が出席。提言発表や講演、分科会等を通して、各校における学校経営の質向上を目指した。

　同会は本年度から３ヵ年計画で進める第１９次教育研究「ふるさと十勝に誇りをもち、よりよい社会を創造する子どもを育む小・中学校教育の推進」のもと、学校経営の最高責任者である校長の経営理念や戦略、指導性等を明確にしつつ、時代の潮流を的確に捉える中で、十勝の地域性を生かした学校経営の在り方について追究している。

　この日、中村会長は開会に当たり、６年９月２７日から２日日程で開催予定の第６５回道中学校長会研究大会十勝・帯広大会に向けて準備委員会が始動していることを報告。「子どもたち、教職員のために“学び続ける校長”として主体的に参加し、自校の学校課題の解決と子どもたちの未来につながる大会とすることで、学校教育の信頼を積み上げていきたい」と話した。

　十勝教育局の新山知邦局長、十勝管内教育委員会連絡協議会の加賀学会長が祝辞を述べた。新山局長は、教育現場に関わる諸課題の解決に向けた検証・改善サイクルの充実を呼びかけ「緊密に連携を図り、これからの時代に求められる教育を実現していきたい」と強調。加賀会長は、教職員の新たな研修制度の施行に触れ「保護者や地域の信頼を基盤とした学校経営に向けて、教職員が学び続けられる環境づくりを」と呼びかけた。

　続いて、十勝局の瀬越義範教育支援課長が「令和の日本型学校教育」の構築に向けて、効果的なＩＣＴ活用の観点から情報提供を行った。

　各校による目標設定の参考となるよう、ＩＣＴ環境の適切な活用に向けたチェックリストや各種手引等の内容をあらためて確認。ＩＣＴを活用した学習支援等が進む中、「情報モラル教育、魅力ある学校づくり等をバランス良く進めることが重要」と伝えた。

　このあと、道小研渡島・北斗大会、道中研小樽大会の分科会における提言概要を、士幌町立上居辺小学校の佐藤貴光校長、新得町立富村牛小中学校の石丸揚一朗校長が発表。

　村松ホールディングス㈱など３企業の代表取締役を務める村松一樹氏による講演のあと、組織運営・教育課程・危機管理の３分科会を実施した。

(関係団体 2023-08-24付)