道小中特女性管理職会が空知大会　未来切り拓く日本人を　講話や分科会等通し２２０人研鑚

（関係団体 2023-08-24付）

４年ぶりの対面開催に２２０人が参加した

　【岩見沢発】道公立小・中・特別支援学校女性管理職会（山下尊子会長）は８月上旬、岩見沢市民会館・文化センターで第４９回研究大会空知大会を開催した。道内各地から女性校長、副校長、教頭ら約２２０人が参加。大会主題「自ら未来を切り拓き　共によりよい社会を創る日本人を育成する学校教育の推進」のもと、講話や研究協議会、分科会などを通して、管理職としての資質・能力の向上を図った。

　開会式では、山下会長があいさつ。「子どもたちを取り巻く環境は年々大きく変化している。児童生徒が変化に対応する力を身に付けるためには教職員の力が必要」と指摘。４年ぶりの対面開催に際し「管理職として教職員の人材育成をしなければならない。顔を合わせて語り合い、あすからの学校経営への活力にしてほしい」と期待を寄せた。

　続いて、菊地佳子大会実行委員長（岩見沢市立北村中校長）が、研究主題や前年度の上川大会における研究成果に触れ「多岐にわたる課題の解決と、力強くしなやかな学校経営の推進と充実に向け、研究協議を行う」と述べた。

　空知教育局の山口利之局長、岩見沢市の渡辺亮副市長の来賓祝辞、総会報告のあと、山口局長が「北海道教育の今日的課題」と題して講話した。

　山口局長は、ウェルビーイングについて「個人が習得・達成する能力や状態に基づく要素の獲得的要素、人とのつながり・関係性に基づく要素の協調的要素がある」と指摘。「ウェルビーイングの高い学校にするためには、まず管理職として何が必要か考え、目の前にあることを当たり前のことと思わず、学校現場のリーダーとして振り返らないといけない」と訴えた。

　研究協議では、稚内市立稚内中央小学校の川原修子校長が「１人１台端末を活用した個別最適な学びと協働的な学びの充実を目指す学校経営～１人１台端末の積極的利活用に関わる校長のリーダーシップ」、室蘭市立みなと小学校の浅田聡子教頭が「学校改革の推進における教頭の役割～職員の経営参画意識を高める人材育成を通して」と題して提言。岩見沢市立幌向小学校の山元恵教頭が「思い込みに気付き、潜在的なバイアスを取り除く組織的な学校経営と校長・副校長・教頭のリーダーシップ」をテーマに情報提供した。

　このあと、校長、副校長・教頭の各グループに分かれてワークショップ形式の分科会や、校長、副校長、教頭合同の特別研修会を実施。より良い学校経営の推進を目指し、管理職としての資質・能力の向上を図った。

(関係団体 2023-08-24付)