檜山校長会と檜山教頭会が研修会　学校運営の視点に触れ　服務講話や勤務段階別講座等

（関係団体 2023-08-23付）

檜山校長会・檜山教頭会・学校運営研修会

【函館発】檜山校長会（谷口光伸会長）と檜山教頭会（桜庭一宏会長）は２日、厚沢部町民交流センターで学校運営研修会を開いた。管内の教頭、主幹教諭、一般教諭ら約５０人が参加し、教職員の服務に関する講話や勤務段階に応じた研修講座を通して、学校運営の視点に触れる機会とした。

　研修会には教頭のほか、主幹教諭や教務主任、研究部長、生徒指導部長など学校運営の中核を担う教職員が参加。学校運営・経営の手法を学ぶとともに今日的な教育課題に関する情報交換を行うことで、次世代の学校経営を担う後継者を育成することをねらいとしている。

　開会式では檜山校長会の谷口会長と檜山教育局の藤嶋泰道局長があいさつ。学校運営上の諸課題の解決や人材育成、教職員の資質向上について述べ、実り多き研修となるよう期待した。

　講話では檜山局の坂井顕也義務教育指導監が「教職員の服務について」と題し、職務権限や服務の根拠となる法令をもとに解説した。

　校長職務の「校務」における監督の意味について「職務の遂行を法令に違反せず、学校の方針に従って行われるよう管理し、必要に応じて命令を発するなど正しい措置を講じること」と説明した。

　教頭職務の「校務を整理する」については、校長等が校務をつかさどる際に必要な校務分掌の総合調整や校内人事の調整などが主な内容であることを確認。教職員の服務について「校務の最終責任者である校長は校務を分担させたり、処理したりするための必要な指示として職務命令を発することができる」と指摘した。

　不祥事防止に向けた取組では毎年５月と６月に定めている「コンプライアンス確立月間」について周知。不祥事防止に向けた職場研修を集中的に実施していることを再確認した。

　また、パワー・ハラスメントについて触れ、地位が上位の者による言動に限られないことや児童生徒や保護者、教育実習生など職員以外の者に対する言動も該当することなどを指摘した。

　講話後は、校長会と教頭会役員等を講師に参加者の立場に応じた研修講座を設定。教頭対象の講座では校長採用論文の書き方について、主幹教諭対象の講座では今日的教育課題と学校運営について、教諭対象の講座では学校力とミドルリーダーをテーマに研修を深めた。

(関係団体 2023-08-23付)