道教委　全道高校教育改善研究協　ウェルビーイング向上へ　各課担当者が所管事項説明

（道・道教委 2023-08-24付）

全道高校教育改善研究協議会

　道教委は２２日、オンラインで第１回全道高校教育改善研究協議会を開いた。各課担当者が所管する教育行政上の課題について説明。開会あいさつに立った高校教育課の相馬利幸課長は、ことし６月に閣議決定された「教育振興基本計画」に基づき、一層教育活動の質の向上に努めることや、基本計画のコンセプトの一つ「ウェルビーイング」の向上に向け、自校の教育活動の改善・充実に努めるよう呼びかけた。

　協議会は、本道の高校教育に関する学校経営上の課題への対応について理解を深め、本道の高校における学校運営全般の改善・充実につなげるもの。札幌市を除く道内の公立高校長２０６人が参加した。

　開会に当たり、相馬課長があいさつに立ち、昨今の話題として①いじめへの対応②教育振興基本計画③ウェルビーイング―の３点について説明した。

　①については、いじめの重大事案について調査報告書が公表され、その中で、学校や道教委の対応の問題点が指摘されていることに言及。これを踏まえ、協議会後にいじめ再発防止会議を実施し、道教委と学校が一体となって、再発防止に取り組んでいく姿勢を示した。

　②では、計画のコンセプトに「持続可能な社会の創り手の育成」「日本社会に根差したウェルビーイングの向上」が掲げられていることに触れ、各学校において、道教委の研修講座や各種事業等を通じて教育活動の充実を図るとともに、授業改善を図る指導と評価の一体化を推進するなど、教育活動の質の向上に一層努めるよう呼びかけた。

　③では、道教委が策定した教育推進計画とウェルビーイングの考え方の共通点に触れた上で、道教委として、多様な人々と協働しながら持続可能な社会の創り手として、生涯にわたり能動的に学び続ける資質・能力を育成するなど、子ども一人ひとりの可能性を引き出す教育を推進していく考えを示した。

　このあと、各課が教育行政上の課題について所管事項を説明。各担当者がＳ―ＴＥＡＭ教育推進事業や高校入選における学校裁量、１人１台端末の活用などについて解説した。

(道・道教委 2023-08-24付)