道教委　ＩＣＴで校務効率化　道立学校で遠隔研修　ＮＴＴと連携し９月以降１４校

（道・道教委 2023-08-24付）

　道教委はＮＴＴ東日本と連携し、ＩＣＴを活用した校務効率化リモート研修を９月から開始する。道立学校を対象に、クラウドを介した情報共有や意見集約など校務効率化の推進に資する校内研修を支援するもの。応募校の希望に応じて研修内容を決定し、研修の実施校１４校を選出する。

　校務分掌、保護者対応、外部との連携など教員の業務は多岐にわたり効率的・効果的な働き方が求められる中、ＩＣＴを活用した業務改善の事例が広がりつつある。クラウドの各種機能はアンケート、出欠確認、スケジュール調整の効率化を可能とし、チャット機能の活用で教員同士のコミュニケーションや資料共有が円滑にできるようになった。紙文書のデジタル化で情報を整理・検索する時間を大幅に削減したり、議事録の作成ではクラウドの共同編集や音声の文字化機能を使って作業負担の軽減を図る例もある。

　研修はＩＣＴを活用した校務効率化の推進を支援するため、包括連携協定を締結するＮＴＴと連携して開始。ＮＴＴ東日本の職員が講師役を務め、クラスルームやチームスを使って画面共有を行いながら研修を行う。使用するアプリケーションはグーグルワークスペースまたはマイクロソフト３６５が備える遠隔授業、カレンダー、課題整理、動画配信、チャットなどを基本とする。

　対象は道立高校と特別支援学校で「ＩＣＴを活用した校務効率化実現の具体的な見通しがあること」「推進担当として管理職・担当職員を設定し、校内における推進体制を構築した上で研修内容の運用が可能であること」などの要件がある。

　研修の実施期間は９月１４日～６年２月２９日で、学校の希望をもとに１日日程で実施する。

(道・道教委 2023-08-24付)