道教委　熱中症事故防止へ警戒促す　体育や部活　中止含め判断を　下校繰下や臨休も視野に

（道・道教委 2023-08-24付）

　道教委は、２２日付で通知「熱中症事故の防止に向けた対応について」を各教育局長、道立学校長、札幌市を除く市町村教委教育長に送付した。熱中症の発生が危惧される中、暑さ指数（ＷＧＢＴ）に基づき熱中症の危険度を把握し、体育活動や部活動の実施の可否を中止を含め判断するよう求めた。また、道立学校に対し下校時刻の繰り上げや臨時休業を含めた対応を要請。市町村教委においても道立学校の例を参考に適切に対応するよう呼びかけた。

　道教委は５月以降、熱中症対策の徹底を呼びかける通知を数回にわたり発出しており、危機管理マニュアルの例や重点項目のチェックリストを示し活用を求めている。

　道教委によると、１５日時点で熱中症の疑いで児童生徒が病院に搬送された件数は１９件、児童生徒数は３８人。５月には十勝管内の中学校で複数の生徒が熱中症の疑いで緊急搬送される事案が発生したほか、今月２２日には伊達市内の小学校の女子児童が体育の授業後に倒れ、搬送先の病院で死亡する事案が発生した。

　札幌市教委によると、２３日は市立小学校４５校で下校時刻を繰り上げる対応を取った（同日午前１０時時点）。体育の授業を中止した学校もある。きょう２４日も３９校で午前授業とする予定だ。道内の広範囲で猛暑日が続いており、２３日は宗谷、釧路、根室を除く全域で熱中症警戒アラートが発令されている。気象庁の発表では、きょう２４日も札幌市をはじめ、道内の複数の地域で最高気温が３５度を上回る見通し。

(道・道教委 2023-08-24付)