札幌市教委　インクルーシブ教育　５年度　９９人を加配　交流、共同学習の充実など

（札幌市 2023-08-24付）

　札幌市教委が実施するインクルーシブ教育実践加配について、本年度は９９人を加配している。障がいのある児童生徒とない児童生徒の交流、共同学習の充実、通常学級に在籍する特別な教育的支援を要する児童生徒への指導などの実践を推進し、市内のインクルーシブ教育の充実を図る。

　市内における特別な教育的支援を要する児童生徒数は増加傾向にあり、児童生徒一人ひとりの教育的ニーズに応じた特別支援教育の充実に向けて、多様で柔軟な学びの場を整備するとともに、共生社会の形成が重要となっている。そこで、市教委は４年度からインクルーシブ教育実践加配を新設。初年度は特別支援学級で８５人、通常学級で３５人を配当した。

　各学校の実情に応じた様々な実践が行われ、通常学級と特別支援学級の教員による交換授業の実施、個別の教育支援計画の共同作成、専門的視点での助言など、学校全体でのインクルーシブ教育推進に向けた好事例が創出されている。

　本年度は特別支援学級で６６人、通常学級で３３人の計９９人を配当。

　特別支援学級では、障がいのある児童生徒とない児童生徒が共に学ぶ活動（交流および共同学習）をより一層活発に行うとともに、教員間の情報交換を含めた連携強化によって、学級種別にかかわらず児童生徒に対する理解の促進を図る。

　通常学級では、通常学級に在籍する特別な教育的支援を要する児童生徒への指導を主としたインクルーシブ教育を実践。先進的な取組を積極的かつ効果的に発信し、通常学級におけるインクルーシブ教育実践の普及を図る。

(札幌市 2023-08-24付)