社会的自立支援で新たな取組　高卒認定試験合格を　高校中退者などサポート　道･道教委

（道・道教委 2023-09-13付）

　道教委は、高校卒業程度認定試験合格を目指す人を対象に新たに学習支援・相談を行う。様々な理由で高校を卒業できなかった人などの学習面をサポート。一人ひとりに合った学習カリキュラムを策定し、試験合格へ向け個人の理解度や到達度に合わせた学習指導を展開する。１１月４、５日の本年度第２回試験の合格を目指して、１０月ごろから試行的に開始する予定。

　高校卒業程度認定試験は、様々な理由で高校を卒業できなかった人などの学習成果を適切に評価し、高校を卒業した人と同等以上の学力があるかどうかを文部科学省が認定する試験。８月と１１月の年２回実施している。

　合格者は、大学・短大・専門学校の受験資格が与えられ、就職、資格試験等にも活用することができる。

　今回新たに実施する取組は、高卒認定試験合格を目指す若者に対する学び直しの支援体制を構築するもの。

　学習に困難を抱える若者は、学習以外にも不登校やいじめ、児童虐待、ヤングケアラーなど社会的困難を抱える場合も多い。これらの背景を踏まえ、道教委や道総務部、道保健福祉部など各関係機関が連携し、支援を必要とする人のニーズに応じて適切な専門機関となる支援先へ導くことによって、社会的自立を支援し、学び直しの支援体制の強化も併せて図る。

　道内全域の試験合格を目指す人を対象としており、遠隔地の対象者には、ＳＮＳ等を活用した在宅での学習支援を行う。

　具体的には「就職の道を広げたい」「高卒認定試験に挑戦したい」など、高校中退者・若年無業者等が抱える悩み・相談にコーディネーターが対応。個人の学習能力や目標に合わせた学習カリキュラムを策定し、個人の理解度や到達度に合わせた学習指導を行う。

　このほか、高卒認定試験に向けた勉強方法や各種相談にも対応する。

　学習支援・相談は、１０月ごろから定員を設けて、試行的に開始する予定。１１月４、５日に実施する本年度第２回試験の合格を目指す。

　申し込み・問い合わせは道立生涯学習推進センター・電話０１１（２０４）５７８１まで。

(道・道教委 2023-09-13付)