道学校教育情報化推進計画案　技術革新踏まえ見直しを　概ね素案どおり　１０月決定を

（道・道教委 2023-09-13付）

　道教委は、本道における学校教育情報化の方向性を示す「道学校教育情報化推進計画」案を１１日の道議会文教委員会で示した。パブリックコメントや有識者懇談会での意見を聴取した結果、６月に示した計画素案から大きな変更はなく、文言整理などの微修正にとどめた。道議会での議論を経て調整・検討を行い、１０月の教育委員会で決定するとしている。

　計画は本道における学校教育の情報化推進に関する施策を定め、市町村が策定する学校教育情報化推進計画の参考となるもの。計画期間は５～９年度の５年間。

　本道における学校教育情報化を重点的に推進する方針として「１２年間を見通した児童生徒の学習の基盤となる資質・能力の育成」「遠隔授業・オンライン研修の推進による教育の質の向上」を掲げ、学校種間の円滑な接続を図りつつＩＣＴを活用した授業改善を一体的に推進するとともに、義務教育から高校段階における遠隔教育を推進する方針を明記した。

　基本方針は①ＩＣＴを活用した児童生徒の資質・能力の育成②教員のＩＣＴ活用指導力の向上と人材の確保③ＩＣＴ活用のための環境整備④ＩＣＴ推進体制の整備と校務の改善―の４点。

　９年度までの達成を目指す１４の目標指標を設定し、このうちＩＣＴを活用して学習評価や成績処理の負担軽減を図る自治体の割合を９年度までに１００％とする目標を示している。

　パブリックコメントでは「学校の個性、教員の個性を生かしてＩＣＴ活用を広げる大きな方針を示してほしい」「管内ごとの取組が積極的に共有される仕組みができると良い」などの意見が寄せられたほか、８月に開催した有識者懇談会では技術革新のスピードの早さから適宜計画を見直す必要性が指摘された。

(道・道教委 2023-09-13付)