道教委　４年度ＳＮＳ教育相談　心身の健康　割合上昇　件数３２４件　約半数が高校生

（道・道教委 2023-09-14付）

相談内容の内訳表（クリックすると拡大表示されます）

　道教委は、ＳＮＳを活用した相談事業の４年度実施結果をまとめた。アクセス件数は延べ６８９件で、うちアクセス時間内に相談に対応した件数は３２４件。生きることがつらい、ストレスを感じるなどの「心身の健康・保健」に関する相談の割合が増加しており、全体に占める割合は１６・５％から２５・０％へと上昇した。校種別では高校生による相談が約半数を占めた。

　道教委は平成３０年度から国の事業を活用してＳＮＳによる教育相談事業を実施。心理カウンセラーなどの有資格者が生徒の抱えるいじめを含めた様々な悩みの相談に応じている。

　道立学校（特別支援学校は中・高等部）、札幌市を除く市町村立中学校・高校で実施。４年度から私立中学・高校・特別支援学校の生徒を対象に追加した。

　アクセス件数は、延べ６８９件で、うち相談対応件数（相談時間内アクセス）は３２４件。４年度から相談時間外および混雑時の相談を自動メッセージで対応している。

　校種別の割合は高校が４８・８％と約半数を占める。次いで、中学校が３１・５％、特別支援学校が１７・６％、その他が２・２％となっている。

　月別では７月が１２４件で最も多く、つぎに８月の１１３件、１月の８９件、５月の７２件と続いた。

　７月に周知用カードを配布したことによってアクセス件数が増加。８月と１月は、毎日相談を受け付ける期間を設定したことからアクセス件数が伸びている。

　１人当たりの相談回数は１回が最も多く、６回以上の頻回相談者は全体の１割程度だった。

　相談対応時間は１件当たり平均３４分。３０～６０分の相談者が３２％、６０分以上の相談者が２４％となった。

　相談内容の内訳をみると、生きることがつらい、ストレスを感じるなどの「心身の健康・保健」に関する相談の割合が前年度に比べ増加しており、全体の２５％を占める。次いで「友人関係」「学業・進路」の順に多かった。

　相談は、毎週月曜日の午後５～１０時まで受け付けている。

(道・道教委 2023-09-14付)