オホーツクきゅんとしてGOOD 中・高接続をねらって 上湧別中、津別中で取組推進
(道・道教委 2023-09-13付)

 【網走発】オホーツク教育局は、本年度も「オホーツク“きゅん”として“GOOD”プロジェクト」を実施している。道教委の教育局政策プレゼンテーションで採択されたもの。前年度の取組を継続するとともに、本年度は中・高における取組の接続を図ることを新たなねらいとして設定。指定校の湧別町立上湧別中学校(綾部雅一校長)では、地元の産業に従事する人を講師に招いた講演会を湧別高校と合同で開催する。津別町立津別中学校(森本邦紀校長)の1年生は、津別高校3年生の「つべつ学」の発表会を見学し、郷土の良さや特徴などについて学びを深める。このほかにも地域の特色を生かした教育活動を展開し「ふるさとに想いを馳せる心」の醸成を目指す。

 オホーツク局では、高校進学や卒業後における管外への人材流出が多い状況を受けて、中学校段階までに「ふるさとオホーツクに想いを馳せる心」を育むことを目指し、プロジェクトを推進している。

 前年度から、上湧別中と津別中を実施校に指定し①他県の生徒と交流し、ふるさとの魅力を幅広い視点で受け止める②様々な職業人から地域への思いを学び、新たな視点で地域に向き合う―ことを目的に活動を進めてきた。本年度は、前年度の活動を継続した上で、さらに指定地域に所在する高校との取組の接続を図ることを新たなねらいとして設定した。

 上湧別中の1年生は、総合的な学習の時間における「チューリップ公園を未来につなぐプロジェクト」や町の歴史を調べる活動の中で、ふるさとの魅力を伝えるパンフレットを作製する。友好都市・新篠津村の中学生に完成したパンフレットを送付し、オンラインで交流し地元の魅力を紹介し合う。

 10月下旬ごろには、ふるさとに縁のある起業家などを講師とした「職業と私」講演会に2年生が参加する。前年度は、中学生のみで行われたが、本年度は町が実施する中高一貫教育STC部会において湧別高と合同で開催する。

 津別中では、各学年が地域の調べ学習や職場体験を通して学んだことをまとめ、地域の魅力をアピールするプレゼンテーション資料や動画を作る。また、友好都市(南アルプス市、船橋市、台湾二水郷)の生徒との遠隔システムを活用した交流を行う。

 このほか「木のまちつべつ」の木育の一環として外部講師を招き、1年生技術科において地元の木を利用した木工芸品の製作体験を行う。

 高校生と関連した取組では、6月に津別高の教員志望の生徒がインターンシップで来校した。今月20日には、1年生が津別高の3年生が行う「つべつ学」の発表会を見学し、郷土の良さや特徴について学びを深める。

(道・道教委 2023-09-13付)

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