道教委活動状況　４年度点検評価　計画達成施策は４割に　一部指標　コロナで伸び悩みも

（道・道教委 2023-09-15付）

道教委の活動状況点検・評価結果（クリックすると拡大表示されます）

　道教委は「４年度道教委の活動状況に関する点検・評価報告書」をまとめた。道教育推進計画に掲げる３１施策の総合評価を取りまとめた結果、最高評価となる「計画どおり」は６項目、「概ね計画どおり」が６項目、「進展あり」が１９項目、「進め方を検討」はなかった。新型コロナウイルス感染症の影響で実績値が伸び悩んだ指標も多く、一部の施策において感染症の影響を踏まえた今後の対応を明記した。

　道教委は平成１９年度から付属機関である道教育推進会議で教育委員会の権限に属する事務の管理・実行状況を点検・評価しており、報告書を議会に提出・公表することで施策に反映させている。

　評価に当たっては目標指標の進捗率をａ～ｄの４段階で評価する「定量評価」と施策の進展の有無に応じて２段階評価する「定性評価」の関連に応じ、４段階の総合評価で判定している。

　４年度の総合評価は「計画どおり」が前年度と比べ２項目減の６項目、「概ね計画どおり」が１項目減の６項目、「進展あり」が３項目増の１９項目、「進め方を検討」が増減なしのゼロとなった。

　前年度と比べ高い評価となった項目は「ふるさと教育の充実」「教員の養成・採用・研修の一体的な改革の推進」「芸術文化活動の推進」の３項目となっている。

　施策項目「幼児教育の充実」では、域内の幼児教育施設と小学校間の意見交換、合同研修会の機会を設けている市町村の割合が１００％を達成。３指標の進捗率が９割以上となり、最高評価の「計画どおり」となった。

　「教員の養成・採用・研修の一体的な改革の推進」では、教員が道教委の研修に参加して教育活動に積極的に反映させている小・中学校の割合が１００％、教員育成指標を踏まえ教員養成カリキュラムを策定する教員養成大学の割合が９７％となり、最高評価となった。

　一方、全国調査における体力合計点、小・中学校間の連携、登下校の見回りなど保護者・地域の協力を得ている学校の割合など、コロナの影響で達成率が低かった指標も多く見られた。

　道教委は本年度から新しい道教育推進計画の開始に伴い評価の在り方の見直しを検討しており、評価の基礎となる定量評価と定性評価を点数化し、合計点で判定する方式に変更する予定となっている。

(道・道教委 2023-09-15付)