道教委　５年度道立学校間連携　新たに遠隔授業を導入　１５組２５校で教員派遣

（道・道教委 2023-09-19付）

道立学校間連携校表

　道立学校が必要とする教員を相互に派遣し、それぞれの教育課程の維持・充実を図る道教委の道立学校間連携について、本年度から新たに遠隔授業を導入し、小規模校などの魅力を発信する取組につなげている。本年度は８月末現在で士別翔雲高校・下川商業高校など新規９組１３校を含む１５組２５校で実施予定。興部高校・雄武高校など７組９校で遠隔機器を活用した連携を進める。年間のみならず短期間の連携も可能で、年度途中でも随時申請を受け付けている。

　道立学校間連携は平成２４年度から開始。必要とする教員を相互に派遣して教育課程の維持・充実を図り、教育活動の一層の推進を図っている。

　４年度３月には実施要綱を改正し、遠隔授業による連携を可能に。これによって、教員数が少ない小規模校で道高校遠隔授業配信センター（Ｔ―ｂａｓｅ）のほか、道立学校間連携の取組においても遠隔機器を活用した授業が可能となった。

　各学校では、連携の円滑な推進に必要な事項を協議するため、各学校間で連携学校委員会を設置。教員を相互派遣する教科・科目名、単位数など授業に関する連携や授業以外の連携、円滑で効果的な進め方、連携の成果や課題のまとめなどについて協議する。

　本年度の８月末現在の実施校は、富川高・平取高など１５組２５校。うち新規は士別翔雲高・下川商業高、苫前商業高・羽幌高など９組１３校となっている。

　また、興部高・雄武高、松前高・福島商業高、松前高・南茅部高、福島商業高・南茅部高、根室高・羅臼高、中標津高・羅臼高、標津高・羅臼高の７組９校で、遠隔機器を使った連携を進める。

　道教委では「同制度は年度途中からの申請も可能であることから、近隣校間で相談するなどして積極的に活用してほしい」と話している。

(道・道教委 2023-09-19付)