富良野高と富川高が道教委訪問　日本水大賞で厚労大臣賞受賞　水道維持管理支援の取組たたえる

（学校 2023-09-20付）

がんばる生徒さわやかリポート

　第２５回日本水大賞で厚生労働大臣賞を受賞した富良野高校（髙田安利校長）と富川高校（尾崎慎一校長）の生徒らが１４日、道庁別館を訪れ、道教委の倉本博史教育長に受賞の喜びを報告した。倉本教育長は、地域の水道を守り支える取組に尽力した生徒たちをたたえた。

　部活動や地域活動など特色ある活動に取り組み成果を上げている児童生徒から、日頃の活動や活躍の様子について話を聞く場を設定する「がんばる生徒さわやかリポート推進事業」として実施した。

　日本水大賞は「安全な水、きれいな水、おいしい水にあふれる２１世紀の日本と地球」を目指し、水循環の健全化に貢献する様々な活動から特に優れた取組を表彰、広く発信するため、平成１０年に創設されたもの。第２５回では応募総数９６件の中から、富良野高、富川高、道立総合研究機構、元日高町職員の白石航希氏の取組が厚生労働大臣賞に輝いた。

　４者の活動テーマは「地域の水は自分たちで守る　地域ぐるみの水道維持管理支援」。高校生による水質分析や管路図のデジタル化とともに、富良野市、日高町における地域の水インフラの持続性向上、地域活性化、次世代の担い手育成に資する取組が高く評価された。

　当日は、富良野高科学部の生徒８人、富川高３年生６人らが出席。倉本教育長に活動内容を報告した。

　富良野高の内山萌さん（３年）は、住民が自ら管理する「地域自律管理型水道」の維持管理支援に向けて、平成２９年度から取り組んでいることを説明。富良野市や道総研の支援のもと、管理情報のデータベース化や水質分析結果を管理者に提供したことを示した。

　富川高の柏木花音さんは、前年度の総合的な探究の時間において「地元の水道への貢献」をテーマに学習した成果を発表。日高町への管路地図とデータの提供を通して「今後も地域の水道を守る活動を続けたい」と胸を張った。

　倉本教育長は「高校生の皆さんが地域に役立つ実践をしたことは素晴らしいこと」とたたえ「地域や協力してくれた方々への感謝の気持ちを忘れずに、つぎの目標に向かって頑張って」とエールを送った。

(学校 2023-09-20付)